2024年6月4日配信
文理融合型カリキュラムなど、新たな試み
5月29日、県立川口北高校の「塾関係者対象学校説明会」が行われました。2年連続の開催で、昨年より参加者が約2倍と増えており、関心の高さがうかがえました。
高松健雄校長から川口北高校の取り組みについてお話がありました。昨年創立50周年を迎え、伝統を大切にしつつも、新たな時代に対応するための改革を進めています。
まず、伝統的な「一人ひとりを大事にする」生徒育成方針のもと、個人面談を大切にしています。きめ細かい指導を行うために、年間5回以上の個別面談を実施しています。そのうちの1回は校長先生との面談です。一人ひとりの個別最適な学びに結びつけるように指導していることがわかります。
また、進学実績がここ10年で向上しており、その理由はチャレンジする生徒が増えたことにあります。今年も進学実績をさらに伸ばすために、様々な取り組みが行われます。
▽自学自習オリエンテーション
オリエンテーションを通して、自学自習を徹底する行事を実施しています。4年ぶりに宿泊を復活させ、より充実した内容にする予定です。
▽探究活動の活発化
1年生から3年生が混ざってゼミに参加する縦割りの仕組みになっています。ゼミ長である生徒が中心となってテーマを設定し、探究を行います。先生は、伴走者として見守ることに徹し、自立した議論を促します。
▽DXハイスクール指定校
他校より1年早くiPadを全生徒・教員に配布し、活用しています。今では、iPadがないと日常の生活に困るそうです。より使いこなせるように様々な取り組みを実施しています。
▽文理融合型カリキュラムの設置
現在の高校1年生から文理融合型のカリキュラムが選択可能となっています。従来の文系・理系のほかに文理融合系を設置することにより、自らの可能性を最大限に引き出す選択肢を提供しています。
説明会後に、授業見学をしました。ほぼすべてのクラスを見学し、説明会で話された内容が実践していることを実感しました。どの授業でもiPadやプロジェクターを活用し、体育の授業では手を抜かずに最後までやりきる姿勢が見られました。自習しているクラスでは、みな真剣に課題に取り組んでおり、自学自習の実践ができている様子が見られました。何事にも一生懸命取り組む生徒皆さんの姿が見られたことが印象に残っています。(文・山本直登)
※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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3年次の類型選択として、従来の文系・理系に加え、文理融合系を全国の公立高校で初めて導入しています(令和6年度入学生から)。また、令和6年度から制服をリニューアルし、選択制を採用しています。川口北高校の伝統・文化、機能性、多様性のバランスを考えたデザインです。
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