埼玉新聞社 高校受験ナビ

【令和7年度入試】県内公私立高校 学校説明会リポート⑦  県立越谷北高校(越谷市)

2024年6月14日配信

個性派多く活発な生徒たち

 

 6月12日、県立越谷北高校の「教育関係者向け説明会」が行われました。

 

 越谷北高校は平成元年に埼玉で初めて理数科が設置された県立高校で、学校全体としても56年の歴史を持っています。

 

 同校の生徒には「まじめでおとなしく、勉強ばかりしている」というイメージをお持ちの方が多いようですが、入学後の生徒へのアンケートでは「個性的で活発」という結果が上位を占めていて、桑原三季教頭は「良い意味で変わっている生徒が多い」とおっしゃっていました。また、学校評価のアンケートでは「クラス・学校の雰囲気」に93.8%の生徒が肯定的な回答をしています。

 

 そういった安心して学習に取り組める環境のもと、普通科では、高2まで文系・理系にコースを分けず、教科間のつながりを意識しながら幅広く基礎基本を学習しています。また、高1では全員に『理数探求基礎』という学校独自の授業を行っており、課題発見/解決力・論理的思考力などを育成しています。また、理数科では、高1の伊豆大島での野外実習、高2の集中実験講座など「本物に触れる」独自の行事やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業を通して、科学的なものの見方や考え方・本質を見極める力などを育成しています。

 

 

 その結果、東工大や千葉大をはじめとする国公立大・早慶上理・GMARCH合わせて、52.3%もの高い進学率(合格率ではない!)を実現しています。

 

 また、部活動も充実していて、新聞部や文芸部など、全国大会へ出場している部活も複数あります。広報の竹内悟先生は「教室以外にも自分の居場所が見つかる」とおっしゃっており、そこからも良い学校環境をうかがい知ることができます。

 

 桑原教頭は「今、できる・できないではなく、高校に入ってやってみたいかどうかを考えて、挑戦できる生徒に越谷北高校を選んでもらいたい」とおっしゃっていました。越谷北高校は『流汗悟道』を校是としています。「何事も額に汗をかいて成し遂げなければ真実をつかむことはできない」という意味で、やや時代錯誤なようですが、今風に言うなら「トライ&エラーを繰り返し、挑戦しなければ成功をつかみ取れない」といったところでしょうか。越谷北高校には,妥協することなく挑戦し、希望の進路を実現していくことができる環境があるようです。

 

 

 なお、「理数系の勉強がしたい生徒は普通科scienceコース(理系)、理数系を究めたい生徒は理数科」と考えて学科を選ぶと良いそうです。

 

 

 6月22日(土)の午前には公開授業とミニ説明会が、8月22日(木)には越谷北高校の魅力が満載の《コシキタ進学フェア》が実施されます。個性的で活発な越谷北高校を、ぜひ体感してみてください。(文・木下絢一)

 

※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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越谷北高校は、普通科と理数科を併置する県内有数の進学校です。教育活動では、iPad等の積極的な活用やオリジナルの探究学習等、最新の学習メソッドを開発・推進しています。また、第Ⅱ期SSH指定校として、優秀な科学技術人材の育成とともに、データサイエンスを想定した科学的リテラシーの醸成、多種多様な国際交流やクロスカリキュラムを通した国際感覚やリベラルアーツを養成する事業や授業にも力を入れています。

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