ラグビーボールを手に田んぼの中を駆け巡る子どもたち=8日、滑川町福田
滑川町福田で8日、田植え前の水田をグラウンドに見立てた「たんぼラグビー」が行われた。子どもから大人まで、約120人が、泥だらけの熱戦を繰り広げた。
地元の県立滑川総合高校(野本志江校長)のラグビー部が主催した。創部3年目、町制施行40周年に合わせ、「地域の人たちの誇りと絆を体感し、スポーツを通した地域振興とラグビーの普及につなげたい」(同部顧問の清水祐哉教諭)と、町、町教育委員会、JA埼玉中央、川越ファイターズなどの協力を得て、初めて企画。
ラグビー部員や教職員、保護者のほか、町内外のラグビー愛好者ら5歳から60代までの幅広い世代から計約120人が参加した。
4人1チームで、試合は5分。年齢、性別、ラグビー経験不問で、誰でも参加できるタッチラグビー。各チーム3試合で、選手たちは田んぼの泥に足をとられ、楕円(だえん)のボールがなかなか手につかない場面も。それでも懸命にボールをつなぎ、走り込み、豪快なトライを決めて、周囲から大きな歓声が上がっていた。
町立福田小学校3年の西山竜生さん(9)は、1年前から熊谷のラグビースクールに通っている。この日もジャンピングトライを3回も決めた。「(田んぼで)いつもと違うが、楽しかった」と笑顔だった。寄居町の長谷川利江さん(52)は、ラグビー部の保護者で、女性チームを結成。「子どもも大人も楽しめ、良い運動になった。疲れたが面白かった」
田んぼを貸した小林健治さん(76)は町区長会長。「息子がスポーツ推進委員で、話があった。子どもたちは目を輝かせ、大人たちも楽しんでいたので良かった」と話していた。
=埼玉新聞2024年6月14日付け11面掲載=
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