西武台を5-1で破る
(最終日、16日・NACK5スタジアム大宮)
決勝を行い、高円宮杯U―18(18歳以下)プレミアリーグ東地区の昌平が同プリンスリーグ関東2部の西武台を5―1で下して、2大会ぶり5度目の栄冠に輝いた。
昌平は前半21分に鄭志錫のゴールで先制。同29分に鄭志錫が2得点目を奪うと、同39分には三浦にもゴールが生まれて前半を3―0で折り返した。後半に入っても大谷が2得点を挙げるなど、攻守で圧倒した。
昌平は全国高校総体(7月27日~8月3日・福島)に出場する。
昌平は高い技術と組織力で西武台を圧倒し、5得点で快勝した。
昌平は前半21分、中松の左CKを鄭志錫が頭でそらして先制。同29分、安藤のクロスを再び鄭志錫が頭で合わせて2点目を入れると、同39分に三浦が追加点を挙げた。後半になっても大谷が2点を追加するなど攻勢が続いた。西武台は前半の決定機を生かせずPKで奪った1点にとどまった。
攻守に隙なく圧倒
昌平―西武台 前半29分、昌平の鄭志錫(左から3人目)がヘディングでゴールを決める
決勝の舞台でも昌平が圧倒的な攻撃力を見せつけた。5得点の大勝で2大会ぶりに全国高校総体出場を決め、玉田監督は「2年連続で出ないわけにいかないチーム。普段通りのプレーをピッチの上で出してくれた」と選手たちをたたえた。
序盤からボールを保持して攻勢をかけた。前半21分に鄭志錫が先制のゴール。主導権を握り勢いづくと、同29分に安藤が「いつも練習している形で得意のキックが出せた」と的確なクロスをゴール前に上げて鄭志錫が2点目を奪った。
前半は3―0で折り返したが、序盤は地力の高い相手にカウンター攻撃からゴールに迫られた。2度のピンチも組織的な守備で乗り切り、安藤は「強く当たってチャレンジして、そこへのカバーも徹底できた」と守備の安定感を誇った。
後半になると大谷が個人技で魅せた。「とにかく前に持っていくことを意識した」と高い推進力で2ゴール。同3分に自陣中央からドリブルで相手4人をかわしてネットを揺らすと、同40分には巧みなボールコントロールで相手GKを抜き去りチーム5点目を決めた。
今大会は4試合で18得点。失点はPKで与えた2点のみと攻守に盤石だった。プレミアリーグ東地区で暫定4位につけ、選手たちは自信をつける。大谷は「全国でも圧倒して日本一を目指す」と大舞台を見据えた。
自覚を前面に2G1Aの活躍
昌平・鄭志錫
昌平のストライカー鄭志錫が2ゴール1アシストの活躍でチームを勝利に導いた。前半21分と29分にヘディングシュートで2得点。「80分間を通じて自分が決めるんだという気持ちを前面に出せた」とゴールへの貪欲さが実を結んだ。
8強入りした昨冬の全国選手権でも2ゴールと活躍したが、3年になり意識に変化が生じた。「(小田)晄平が抜けて自分しかいないという自覚が芽生えた。自分がどうにかしてチームを勝たせたい」と全国の舞台でも頼もしい存在となる。
自信取り戻す準Vに
後半5分、西武台の緑川(中央)が相手の突破を阻止する
後半終了間際にPKで意地の1点を返した西武台は、悔しさを抱えながらも準優勝に胸を張った。守屋監督は「決勝まで来たいという欲があり、耐え抜いて頑張ってきた」と調子が上がり切らないチームを見つめた。
プレーの質で昌平に上回られたのは間違いないが、前半開始直後にチャンスを得たのは西武台だった。今大会で守屋監督に代わり指揮を執った関根コーチは「最初の2本を決め切れていれば」と同2、13分に迎えた好機を逃した場面を悔やんだ。
今季のプリンスリーグ関東2部では1勝1分け4敗と苦戦。主将の谷口は「自信もなかったし、不安の中で試合をしていた」。今大会では、初戦で武蔵越生にPK戦で辛勝。次の浦和南は1―0の僅差で下すと、準決勝では正智深谷とのPK戦を制して勝ち上がった。
苦しみながらもたどり着いた決勝の舞台は、失っていた自信を取り戻すきっかけになるか。県内の勢力図を「1強」状態にしないためにも、昌平を追う1番手として懸かる役割は大きい。選手たちの再起を期待したい。
自らPK獲得 一矢報いる
西武台・竹内
西武台の竹内は、後半追加タイムに自ら倒され獲得したPKをセットすると「左に蹴ることは事前に決めていた」と力強くネットを揺らし一矢報いた。
今大会は初戦の武蔵越生戦に続き2ゴール目。スタミナが課題のため途中出場が多かったが、決勝では80分を走り抜いた。「毎試合ゴールを取れる選手になりたい」と背番号9としての自覚を口にした。
=埼玉新聞2024年6月17日付け7面掲載=
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