2024年7月1日配信
東大生からオリンピック選手まで、トップ目指す
6月26日、埼玉栄高校の「塾・出版関係者対象入試説明会」が行われました。
埼玉栄高校は、佐藤栄学園の『人間是宝(にんげんこれたから)』という建学の精神と、『今日(こんにち)学べ』という校訓のもと、普通科はもちろん、県内でも数少ない体育に特化した保健体育科が設置されており、学科ごとに別々のスクールポリシーを定め、それぞれのカリキュラムで学習をする幅広い教育を行っています。
教育DX(データやデジタル技術を活用した教育を行うこと)の推進チームを立ち上げ、「未来の学び」プロジェクトとして、ICTやAIを活用し、一人ひとりの理解度に応じた学習を行う「学びの個別最適化」などに取り組んでいます。そのための設備も整っており、生徒が5G回線のiPadを一人1台所持し使用しているほか、全教室にWi-Fiやプロジェクタが設置されています。特徴的なロの字型の校舎の屋上には5Gの基地局が置かれているそうで、大変驚かされました。
普通科では、国際社会でのリーダー的人材育成を行いながら、東京大学をはじめとする難関大学への進学を目指す《α(アルファ)選抜クラス》が、2025年度入試よりαコースの中に新設されます。同校には「東大生からオリンピック選手まで」というキャッチフレーズがありますが、いよいよ本格的に進学面でもトップを目指していくようです。
保健体育科では、さまざまなスポーツを授業で行うだけでなく、課外授業では資格取得や水上安全法の学習など、スポーツ概論でスポーツについての総合的な教養など、体育の授業が多いだけではなく知力と体力の一体化を図りながら、スペシャリストとしての実力の向上を目指しています。その結果、先のキャッチフレーズにもあるように、オリンピック選手や第一線で活躍する選手を多く輩出しています。
部活動も盛んで、居合道部やなぎなた部など、他の高校にはあまりない部活を含めた67部があり、そのうち14部が全国大会で優勝しています(令和5年度)。
また、進路指導の一環として多くの大学を招いて放課後に3日間にわたり進学ガイダンスが行われたり、0時限目と7~10時限目を利用して合計54講座もの特別講座が開講されていたり、大橋正明進路指導科長が「本人たちの行きたいところ、第一志望が『一流校』」とおっしゃるように、進路への意識付けと生徒の多様な進路の実現へのサポート体制が充実しています。その結果、国公立に37人、早慶上理に17人、GMARCHに104人の合格実績を出しています。日本大学や芝浦工業大学と提携校となっていることも合わせて、約90%もの生徒が大学(短大含む)へと進学しています。
同校は、部活動や学習に生徒一人ひとりが全力を尽くし、可能性を最大限に伸ばすことができる、ハード面とソフト面を合わせ持ったきめ細やかな学校だと感じました。
7月6日(土)には部活動体験会が、7月27日(土)・28日(日)には学校説明会が、それぞれ実施されます。その他、普通科体験学習会や入試相談会も実施される予定ですので、ホームページでご確認ください。
(文・木下絢一)
※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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