2024年7月3日配信
生徒を主体とした学校づくり
栄北高校の塾対象の説明会に行ってきました。
会の冒頭で澁谷千秋校長先生は「ハード面では自慢できる設備はあまりないが、一人ひとりの先生が生徒と向き合う、先生と生徒の距離感が近いといったソフトの面は自慢できる」そのようにお話をされていました。
同校は近年、大学進学実績を伸ばしてきていますが、開校当初のまだ大学進学実績がなかった頃、「栄北は面倒見の良さで頑張る」そのようにお話をされていたのを思い出しました。あれから年月が過ぎましたが、校長先生が変わってもその文化はしっかりと息づいてからのいるということを改めて感じました。
そんな同校ですが、開校して25年近くなり、さらに一皮むけるために、これまでの面倒見の良さを踏まえつつも「生徒を主体とした学校づくり」を進めていくとのことでした。
今回はスポーツフェスティバルを企画・運営した生徒会長の大口京太くんが澁谷校長先生のインタビューを受ける形で、その時の様子を話してくれました。その中で大口くんは、ゼロから立上げることの大変さ、仲間を募り仲間が集まったときの嬉しさ、無事に成功したときの達成感、支えてくれる人への感謝などを、緊張はしていたようですが、自分の言葉で話してくれました。こういったところを見ていて、栄北の新しい方向性を感じることができたように思います。
栄北といえば、ここ近年の大学進学実績の成長も著しいですが、その点を教頭の松田信義先生がお話しくださいました。「学校完結型」をという目標を掲げ、学習や様々な体験をできるだけ学校内で完結できるようにとの工夫をしているとのことでした。そのために、とにかく学校を開けることや、部活の練習を2チームに分けて学習と練習を交互に行い両立させることなどをあげていました。また理系の大学進学については、芝浦工大との連携も活用し、かなり綿密な作戦を立てている印象を受けました。
今回、学校見学では澁谷校長先生の授業を見学することができました。栄東高校時代から、日本史のカリスマと呼ばれていたそうですが、一見してそう呼ばれていた理由がわかる気がしました。特類の生徒さんたちを中心に、こうした受験にしっかりと対応した授業を経て各々の進路実現を図っていく、そのように考えると、同校の本気度が伺えた気がします。
栄北高校は伊奈町にある学校で、ちょっと交通の便が不便という印象がありますが、大宮から15分、最寄駅からも3分という場所にあります。一度行ってみると、交通事情も分かると思いますので、ぜひ学校説明会に足を運んでみてください。
(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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