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秋季県高校野球 19日開幕

徳栄 越ケ谷と初戦

 19日に開幕する秋季県高校野球大会の組み合わせ抽選会が13日、上尾市のスポーツ総合センターで行われ、出場41校の対戦カードが決定した。今夏の埼玉大会で優勝した花咲徳栄、同準優勝の昌平がAシード、同4強の山村学園春日部共栄がBシードに入った。
 各校の主将らが予備抽選順にくじを引き、対戦カードが決定。花咲徳栄は越ケ谷、昌平は本庄第一、山村学園は城西大川越、春日部共栄は市浦和とそれぞれ初戦の2回戦で対戦する。
 29日に県営大宮で決勝を行い、上位2校が関東大会(10月26日~11月3日・神奈川)に出場する。
 県大会は有観客で実施し、1回戦から有料で一般800円、身分証明書を提示した中高生は200円。引率された少年野球、中学生チーム(引率者・保護者は有料)、障害者(障害者手帳の提示)と介添え者1人、小学生以下は無料で入場できる。

真剣な表情でくじを引く各校の主将たち=13日午後、スポーツ総合センター

 

実力拮抗 熱戦に期待

 各校の実力が拮抗(きっこう)し、大会序盤から好カードがめじろ押しの熱い秋になりそうだ。
 今夏の甲子園に出場した花咲徳栄は、黒川、福泉、渡辺、田島の4人の右腕で守備から流れを引き寄せたい。唯一、全国選手権を経験した3番田島、つなぐ意識の高い4番水口が打線を引っ張る。
 昌平は2年投手陣を軸に頂点を狙う。最速143㌔の窪田、マウンドさばきが光る前田、身長193㌢から投げ下ろす東川に、1年春から中軸を担い、今秋背番号1をつける桜井は投打で注目だ。
 山村学園は主将横田が投打でチームをけん引。畠山、磯、宮本、門田の夏を経験したメンバーが小技と足を絡めて1点を確実に奪いたい。春日部共栄は右腕樋本、左腕大野、前田と投手がそろうだけに、4番佐藤、6番明戸が勝負強く打撃で奮闘したい。
 1回戦屈指の好カードは上尾浦和学院。上尾は3番皆川、5番岡田とミート力が持ち味の中軸で堅実に得点を狙う。浦和学院は1~5番に石田、西田ら昨季のスタメンが残り、新たに加わる1年投手の4人も楽しみな存在だ。
 今夏の8強同士がぶつかる西武台浦和麗明も好ゲームが予想される。西武台はパンチ力のある1番金、体重110㌔の主砲田代の打撃で勝機を狙い、浦和麗明は直球と変化球の切れが武器の絶対的エース吉川で迎え撃つ。

 

Aシード 花咲徳栄

徹底力で勝利積む

 昨季、県内3冠を達成した花咲徳栄は4季連続の栄冠を見据える。水口主将は「大胆に勝てた去年とは違う。一つ一つの積み重ねを大事にしていきたい」。個々の能力が高かった昨季と比べ、力は劣るというが、チーム力を高め県大会に挑む。
 新チームが掲げるのは「徹底力」。守備での細かな送球や、小技、サインプレーを絡めたそつのない攻撃に重点を置いてきた。「経験が少なく浮足立つこともあるが、確実に勝利を積み上げたい」と水口。重圧をはねのけ、一つずつ勝ち進みたい。

 

Aシード 昌平

再びVへ 攻守堅実

 2年ぶりの優勝を目指すAシード昌平は攻守に堅実な野球で埼玉大会の頂点を目指す。主将の桜井は「戦う覚悟はできている。目標は先にあるが、着実に一つずつ勝ち進みたい」と力を込めた。
 打力で圧倒した今夏の埼玉大会と異なり、新チームは「守備からつくり、着実につなぐ形」と桜井。4人の投手陣を諏江、中島の二遊間コンビがもり立てて攻撃にリズムをつなげる。サインプレーのバリエーションは豊富で、得点圏に走者を置けば3番桜井、4番木下の一発にも期待できる。

 

初優勝狙い力出し切る
Bシード・山村学園

 今夏4強の山村学園はBシードから初優勝を狙う。岡野監督は「シード校の意識はなく、一戦必勝で力を出し切る」と気を引き締めた。
 前チームから主力を担う横田が1番打者、主戦として投打でチームをけん引する。投手陣には技巧派左腕遠藤、右横手投げの早川らが控える。守備から試合を組み立てて4番畠山と5番磯の打撃で勢いづきたい。

 

投手を軸に流れつかむ
Bシード・春日部共栄

 春日部共栄はBシードから6年ぶりの王座奪還を狙う。明るく、楽しく、元気よくというモットーは変わらず徹底する中、今季は樋本、大野、前田ら3年を支えた投手陣が最小失点に抑えて流れを呼び込み、一気に畳みかけるのが理想の展開。
 主将の広瀬は「先輩たちが残してくれたシード。絶対にそれを崩さず、上を目指したい」と力強く闘志を燃やした。

 

部員9人が一丸で挑む
8年ぶり出場・小鹿野

 8年ぶり出場の小鹿野は部員9人が一丸となって目の前の一戦に集中する。チームには今夏の埼玉大会の主力5人が残り、経験値は高い。
 現チーム発足からの約2カ月で選手たちの意
識に変化が生じた。練習中の声かけなど、より主体的な練習に取り組んだ。主将の小田島は「一人の力では勝てない。それぞれが役割を全うする」と総力戦で勝利をつかむ。

 

=埼玉新聞2024年9月14日付け7面掲載=

 

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