県内の卓球を盛り上げようと、さいたま市立浦和南高校(南区、相坂賢将校長)卓球部が、プロ卓球チームT.T彩たま、日本薬科大学(伊奈町)、川越開運堂(川越市)と協働し「応援スイーツ」を考案した。その名も「ポンたまドーナッツ」。ピンポンのポンと彩たま(埼玉)にちなんだネーミング。県特産品の川越いも「シルクスイート」や県産の小麦と卵を使用したひと口サイズで、しっとりとした食感が特徴。選手はもちろん、観客にも好評になっている。
卓球応援スイーツ「ポンたまドーナッツ」の完成発表会に参加した生徒や関係者ら=さいたま市南区の浦和南高校
卓球のTリーグ2024―25シーズン開幕に合わせて、「ポンたまドーナッツ」の完成発表会が9日、同高校で行われた。日本薬科大の都築稔学長によると、「卓球の魅力が伝わり、選手を応援できる商品の開発」を目指して今年6月にプロジェクトがスタート。同大のスポーツ栄養学の特別授業やT.T彩たま選手の講演会などを開催してきた。
使用する食材のサツマイモは、ビタミン、ミネラル、食物繊維など栄養価を豊富に含むアスリートにも人気の食材。スイーツの種類は、観客が試合を見ながらでも手軽に食べられる「ドーナツ」に決定した。7~8月に試食会を2回実施し、卓球部員らがさまざまな意見やアイデアを出す中、採用されたのが球形のひと口サイズとなった。
サツマイモなどの商品開発に取り組む川越開運堂の森貴史営業部長は「30以上のアイデアを出してもらって出来上がった。高校生ならではの視点が新鮮だった」と語る。T.T彩たまの高木和卓選手は「口に入れやすい大きさでつまんで食べやすく、甘くておいしい」と満足そう。曽根翔キャプテンは「高校生のみんながアイデアを出してくれて良い商品になった。自分たち選手の気持ちも考えてくれた」と新商品を喜んだ。
ひと口大で手軽に食べられるサツマイモ味の応援スイーツ「ポンたまドーナッツ」
浦和南高校卓球部の島田倫汰郎部長は「試食して、ひと口サイズならシェアしやすいと手応えを感じた。ドーナッツを通して浦和南高校を知ってもらえたらうれしい。たくさんの人に食べてもらい、卓球を知ってもらいたい」と話した。
「ポンたまドーナッツ」は8個入り(税込み500円)。浦和駒場体育館などT.T彩たまホームゲーム会場で販売される。
問い合わせは、T.T彩たま(☎048・814・1226)か、川越開運堂(☎049・224・7380)へ。
=埼玉新聞2024年9月17日付け10面掲載=
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学校の特徴~学校からのメッセージ2024~
「文武自考一解のない課題に立ち向かう」。これが浦和南高校の目標です。進学重視型単位制(55分授業、月1回の土曜授業)のもと、進路選択に応じた多くの講座を設置し、学びの実現を図ります。さらに県内公立高校初の人工芝グラウンド、体育館の空調完備によりスポーツや部活動も盛んです。行事ではオーストラリアへの海外研修旅行をはじめ、体育祭や文化祭で充実した学校生活を送ることができるのも特徴です。
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