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さいたま市 パリ五輪選手に功労賞

「悔しい経験を次に」

 パリ五輪に日本代表として出場したさいたま市ゆかりの選手に、市からスポーツ特別功労賞が贈られた。受賞したのは陸上男子走り幅跳びの橋岡優輝(25)=市立岸中出身、富士通、サッカー男子の大畑歩夢(23)=浦和レッズ、同女子の高橋はな(24)、石川璃音(21)=以上三菱重工浦和レッズレディース、水球男子の伊達清武(27)=市立与野西中―埼玉栄高出身、東京ガス横浜中央エネルギー=の5選手。

 

清水勇人市長(前列中央)からスポーツ特別功労賞を贈呈された(前列左から)大畑歩夢選手、橋岡優輝選手、高橋はな選手、石川璃音選手=9月25日午後、さいたま市役所

 

 橋岡、大畑、高橋、石川の4選手は9月25日、市役所を訪れ市民や職員らに拍手で迎えられ、花束を受け取った。その後、市長室で清水勇人市長から表彰状とトロフィーが授与された。清水市長は「皆さんの活躍は市民に勇気と感動を与えてくれた。それぞれ目標通りにはいかなかったかもしれないが、子どもたちの希望になった」とたたえた。
 東京五輪に続く決勝進出はならなかった橋岡選手は「応援ありがとうございました。思ったような成績ではなかったけれど、表彰していただきうれしい。より一層頑張ろうと思う」と決意。サッカー男子は準々決勝でスペインに敗れ、大畑選手は「さいたま市の代表として五輪に出られて良かった。自分の力を思い知らされた。この経験を次に生かしたい」と視線を上げた。
 女子もベスト8で敗退。米国に延長戦の末、0―1で競り負けた。高橋選手は「個人としては得るものがあった。チームに戻ってしっかりやりたい」、石川選手も「優勝を目指していたので悔しい。この次の五輪、ワールドカップで雪辱を果たしたい」と力を込めた。
 水球の伊達選手は同27日に市役所を訪問し、表彰式に臨んだ。日本は予選B組1勝4敗で最終順位は11位。伊達選手は全試合に出場し、1得点を挙げた。初となった五輪の舞台を「武器の機動力は海外選手にも通用したが、対人の部分は課題。シュート力もまだまだ伸びしろがある」と振り返った。10月下旬からは強豪国ギリシャのプロチームでプレーする予定。「身近にいる強い選手と切磋琢磨(せっさたくま)して成長し、日本の水球に貢献したい」と意気込みを新たにした。
 このほか、ハンドボール男子の玉川裕康(29)=市立田島中―浦和学院高出身、ジークスター東京=とサッカー女子の清家貴子(28)=三菱重工浦和レッズレディース、バスケットボール女子の宮崎早織(29)=市立与野東中出身、ENEOSサンフラワーズ=の3選手が受賞。清家選手は海外移籍、宮崎選手は合宿のため表彰式は行わなかった。

 

清水勇人市長に五輪での結果を報告する伊達清武選手=9月27日午前、さいたま市役所

 

=埼玉新聞2024年10月1日付け12面掲載=

 

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