本庄市広報観光大使・新井選手が４年ぶり２度目ラリー年間Ｖ

　本庄市広報観光大使のラリードライバー新井大輝選手（３１）＝本庄東高出＝が４日、市役所に吉田信解市長を表敬訪問し、９月に行われた全日本ラリー選手権第７戦ラリー北海道で優勝し、年間王者を獲得したことを報告した。２０２０年以来、４年ぶり２度目の年間王者となった新井選手は「無事に勝ててうれしかった。今までで一番充実した１年だった」と喜びを語った。

実際にレースで使用したラリー車両の前で、吉田信解市長（左）を表敬訪問した新井大輝選手＝４日午前１０時半ごろ、本庄市役所

　自動車ラリーは公道走行が可能な車両で閉鎖された一般道をタイムアタックする自動車競技。運転するドライバーと道順を指示するナビゲーターの２人一組が競技車に同乗し、指定された区間を走行して総合タイムの速さや指定タイムに対する正確性を競う。舗装路に加え、未舗装路や雪路面などを突破してゴールに向かうモータースポーツだ。
　新井選手は群馬県伊勢崎市出身で本庄市在住。プロダクションカー世界ラリー選手権の元王者である新井敏弘さんを父に持ち、２０歳からラリー競技を開始した。トヨタ自動車の育成ドライバーに選出され、欧州を中心に活動。ラリーの本場フィンランドで名誉あるＭＶＰ賞をアジア圏のドライバーで初めて獲得した。その後、国内に戻り、１９年からＳＵＢＡＲＵ（スバル）で全日本ラリー選手権に参戦し、２０年には年間王者となった。
　２２年に自身が監督を務めるプライベートチームを立ち上げ、予算や人材が豊富な大手の自動車関連メーカーがバックアップするチームと戦ってきた。「いろいろな人の助けで勝つことができた。これからも全日本でしっかり結果を残しながら、世界でも戦っていきたい」と話していた。

＝埼玉新聞２０２４年１０月５日付け１３面掲載＝

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