陸上女子共通走り高跳び 高橋が2連覇
成年男子300㍍ 佐藤は2位
国民スポーツ大会第8日は12日、佐賀県SAGAサンライズパーク陸上競技場などで行われ、陸上の少年女子共通走り高跳び決勝は高橋美月(埼玉栄高)が1㍍74で2連覇した。同走り幅跳び決勝は池上瑠依(埼玉栄高)が6㍍08(追い風参考)で3位に入った。成年男子300㍍の決勝で佐藤拳太郎(富士通)が32秒37で2位となった。
馬術の少年自由演技馬場馬術(得点率)は岸本レイナ(本庄東高)が70・800で栄冠に輝いた。
奮い立ち有終の美
陸上 少年女子共通走り高跳び決勝 1㍍74で頂点に立った埼玉の高橋美月=SAGAサンライズパーク陸上競技場
陸上の少年女子共通走り高跳びは埼玉の高橋(埼玉栄高)が1㍍74で2連覇を達成した。高校生活最後の試合で有終の美を飾り、「インターハイに負けて挑戦者として臨んだ。再び高校日本一になれて本当によかった」と笑顔がはじけた。
今春から取り組む9歩の助走から勢いよく跳躍した。1㍍60から挑戦し1㍍74まで5本連続で1回目で成功した。優勝を決めると昨年の鹿児島国体で出した自己記録(1㍍77)を超す1㍍78に挑戦。力強く跳ぶもわずかにバーが落ちた。
今夏の全国高校総体は準優勝だった。大会後は悔しい気持ちが芽生えず「高跳びに対しての気持ちが入らなかった」。自分と向き合い、6月の日本選手権をともに戦った高橋渚(センコー)にかけられた「一緒にバチバチしよう」という言葉を思い出して再び奮い立った。
今後は大学に進学予定。「日本選手権やシニアのクラスでも結果を出したい」と力を込めた。
自己評価厳しく
成年男子300㍍決勝 32秒37で準優勝した埼玉の佐藤拳太郎(左)
成年男子300㍍はパリ五輪日本代表で埼玉の佐藤(所沢市出身、豊岡高出―城西大出)が32秒37で準優勝した。優勝した昨年のタイムを0秒22上回ったが「優勝以外は全て同じ。順位も内容も全然納得できない」と厳しく自己評価した。
大外の9レーンから好発し大きなストライドでリズムを重視。「前半を抑えた分ほかの選手よりも余力はあった」と最後の直線で一気に追い上げて地力の高さを示した。一方で、国スポならではの300㍍でペースに戸惑うなど課題が残った。「スプリント能力やレースプランは見直さなければいけない」と反省した。
今後は来年9月の世界選手権を目標とする。昨年は同大会の400㍍予選で32年ぶりに日本記録を更新したが、準決勝で敗退。「メダル獲得が最優先。そのための行動をこれから考えたい」と気持ちを切り替えた。
臆さずチャレンジ
少年女子A100㍍ 7位入賞の田中
少年女子A100㍍は埼玉の田中(伊奈学園高)が11秒87で7位に入った。スタートで優勝した隣レーンの小針(静岡・富士市立高)に半歩の後れを取り、走りに焦りが出た。それでも「周りの速い選手に臆することなくチャレンジできた」とうなずいた。
前日の準決勝で高校歴代5位となる11秒52をマーク。今夏に強化したスタート直後の加速力を発揮した。「この大会で大きく成長できた。実感は湧かないが、プライドを持って来年は勝ち続けたい」と成長著しい2年生の活躍が楽しみだ。
=埼玉新聞2024年10月13日付け8面掲載=
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