2024年10月31日配信
全日制全体倍率は前年を僅かに下回る
普通科は市立川越の3.56倍、専門学科は越谷総合技術・食物調理2.48倍が最高
埼玉県教育委員会は10月31日、第1回進路希望状況調査の結果を発表しました。
令和7年3月中学校等卒業予定者数は6万2531人で前年同期より183人減少しています。
高等学校等進学希望者の割合は97.2%で、前年同期より0.6ポイント上昇しました。また、進学希望校未定者を合わせた高等学校等進学希望者総数の割合は99.0%で、前年同期より0.1ポイント上昇しました。
全日制高校への進学希望者の割合は88.4%で、前年同期より0.1ポイント低下しました。一方、通信制高校への進学希望者の割合は5.3%で、前年同期より0.7ポイント上昇しました。
全日制全体の倍率は1.17倍で、前年同期より0.01ポイント低下しました。
学科ごとでは、普通科は1.28倍で前年同期(1.27倍)より0.01ポイント上昇しました。専門学科は0.85倍で前年同期(0.90)より0.05ポイント低下しました。総合学科は0.93倍で前年同期(1.01倍)より0.08ポイント低下しました。
倍率が高かったのは普通科では市立川越3.56倍、川口市立3.21倍、市立浦和2.78倍、上尾2.49倍、越谷南2.33倍などです。2倍を超えたのは、これら5校を含む7校です。
専門学科では、越谷総合技術・食物調理2.48倍、大宮光陵・美術2.03倍、大宮・理数1.95倍、川越工業・デザイン1.83倍などが高倍率であり、総合学科では川越総合の2.00倍が最高でした。
◆普通科で倍率が高い学校(上位20校)
(カッコ内は前年同期)
1 市立川越 3.56倍(3.79)
2 川口市立 3.21倍(2.48)
3 市立浦和 2.78倍(2.82)
4 上尾 2.49倍(2.11)
5 越谷南 2.33倍(2.06)
6 浦和南 2.27倍(1.77)
7 浦和西 2.13倍(2.08)
8 川越南 1.95倍(2.05)
9 大宮 1.93倍(2.01)
10 鳩ケ谷 1.91倍(1.51)
11 川口市立・スポーツ科学 1.88倍(1.84)
12 大宮北 1.80倍(1.69)
13 蕨 1.77倍(1.92)
14 越ケ谷 1.74倍(1.96)
15 杉戸 1.71倍(1.17)
16 所沢 1.71倍(1.89)
17 南稜 1.67倍(1.59)
18 志木 1.58倍(1.32)
19 浦和東 1.56倍(1.65)
20 所沢北 1.53倍(1.48)
以上が普通科上位20校です。
川口市立が昨年の2.48倍から大きく上がりました。この結果、3倍超えが市立川越とわせて2校になりました。
2倍を超えたのは、市立浦和(2.78)、上尾(2.49)、越谷南(2.33)、浦和南(2.27)、浦和西(2.13)です。浦和南は令和に入って初の2倍超えです。昨年2倍超えだった川越南と大宮は1.9倍台とやや下がりました。
杉戸が昨年から0.54ポイント上昇し1.71倍の高倍率となりました。
大宮東、志木、大宮南なども前年から0.2ポイント以上の上昇が見られました。
学校選択問題実施校は、川越1.52倍、不動岡1.51倍、浦和1.50倍、越谷北1.43倍、和光国際1.40倍、川口北1.38倍、熊谷西1.37倍、春日部1.26倍、浦和一女1.25倍、川越女子1.19倍となっています。熊谷は0.96倍、熊谷女子は0.82倍で1倍に届きませんでした。
◆専門学科で倍率が高い学校
1 越谷総合技術・食物調理 2.48倍
2 大宮光陵・美術 2.03倍
3 大宮・理数 1.95倍
4 川越工業・デザイン 1.83倍
5 熊谷農業・食品科学 1.80倍
6 大宮北・理数 1.78倍
7 新座総合技術・食物調理 1.75倍
8 いずみ・生物系 1.66倍
9 熊谷工業・情報技術 1.65倍
10 所沢北・理数 1.63倍
10 川越工業・電気 1.63倍
12 新座総合技術・デザイン 1.60倍
12 芸術総合・美術 1.60倍
14 川越工業・建築 1.53倍
理数科の平均は1.42倍ですが熊谷西のみ0.88倍で1倍に達していません。
外国語科の平均は1.10倍ですが春日部女子0.65倍、坂戸0.65倍の2学科が1倍に達していません。
工業系ではデザイン科、家庭系では食物調理科、芸術系では美術科が高倍率となっています。
以上、第1回進路希望状況調査の結果について速報の形でお届けしました。
詳しい分析等を引き続き掲載する予定です。
教育ジャーナリスト 梅野弘之
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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