シカ肉コロッケの「しかコロパン」を紹介する皆野高生=10月28日午後、県立皆野高校
皆野町大渕の県立皆野高校商業科の3年生9人が、有害鳥獣対策に取り組む民間企業カリラボ(横瀬町)、菓子工房橋本(秩父市)と連携し、シカ肉のコロッケをパンに挟んだ「しかコロパン」(税込み800円)を開発した。2日の同校文化祭で午前10時から、30個限定で販売する。
同校は2016年度から、秩父地域の魅力をPRする商品開発を独自で取り組んでいる。同年は新井武平商店(皆野町)、肉の宝屋(小鹿野町)、菓子工房橋本協力のもと、イノシシやシカの肉を使った「激推イノシカバーガー」を、22年は亀沢屋(皆野町)と連携して菓子「なんちゃって?みそぽてサブレ」を開発、商品化させた。
今回のしかコロパンは、地元猟友会などが捕獲したジビエ肉を加工・販売するカリラボが製造したシカ肉のコロッケを使用。同校卒業生でもある菓子工房橋本の橋本誠さん(61)が調理した。生徒9人は商品名の考案、レシピ開発、仕入れなどを担い、今後はさまざまな場で提供するための販路開拓を進めていく。
開発に携わった同校3年作田渚さん(17)は「新井武平商店のみそを使った甘じょっぱいタレが決め手。シカ肉の臭みはなく、パンに挟んだキャベツのシャキシャキ食感も絶妙」と、完成品に満足していた。
2日の文化祭では、みそぽてサブレも販売予定。
=埼玉新聞2024年11月1日付け9面掲載=
カテゴリー
よく読まれている記事