埼玉新聞社 高校受験ナビ

闇バイト対策を啓発授業で紹介ー川口工業高校

講師(右)に闇バイトにだまされないための注意点などを聞く参加生徒ら(マイナビ提供)

 

 アルバイト情報サイト「マイナビバイト」を運営するマイナビ(東京都千代田区)は19日、川口市南前川の県立川口工業高校で「闇バイト」に関する啓発授業を開いた。
 同社によると、約8割の高校生が夏休みや冬休みなどの長期休暇中にアルバイトを考えており、2人に1人が「交流サイト(SNS)で怪しい求人広告を見かけたことがある」と回答しているという。そのため、授業では高校生が闇バイトなどに巻き込まれないようアルバイト探しに関する注意点が専門家から紹介された。
 この日の授業には78人の生徒らが参加。同社の渡辺弘彬さんは求人広告にある「高収入」「即日入金」など具体的な文言を紹介し、①仕事内容が具体的ではない②初心者でもできるのに報酬がやたらと高い(時給の表示がない)③年代・性別を限定している④連絡がDM(ダイレクトメッセージ)―などの場合は「闇バイトの可能性が高い」と訴えた。特に「#UD」と表記のあるものは詐欺の受け子(U)と出し子(D)を表しており、「甘い言葉にだまされず、少しでも怪しいと思ったら身近な大人に相談を」と呼びかけた。
 参加した生徒からは「通常のアルバイトと闇バイトの区別は難しいと思った。意外と身近にあることを知り、高時給などに惑わされることなく、会社のことを事前に調べてから応募したい」と話していた。

 

=埼玉新聞2024年12月26日付け8面掲載=

 

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