埼玉新聞社 高校受験ナビ

【後編】いつ、何が発表される?-埼玉県高校入試に必要な1年間の情報

受験生になったらチェックしておくべき情報を紹介-下半期-

※この記事は、前編の続きです。

▲下半期の入試カレンダー

 

◆見逃してはいけない下半期の2つの重要情報

 公立入試を目指す受験生の皆さんは、次に紹介する情報を必ずチェックするようにしましょう。これらは私立入試を目指す受験生にとっても重要情報となります。

1, 第1回進路希望調査結果(10月)

☆参考→昨年の発表内容
 各中学校では年に何度か進路希望調査が行われますが、10月1日現在で集計された全県的な調査結果が10月末に発表されます。
 受験生はここで初めて倍率を目にすることになります。おそらくこの時点で「いよいよ受験が迫って来たか」と実感するでしょう。
 まだ夏休みを終えて間もない時期の調査なので、志望校がはっきり決まっておらず、よく知っている学校、説明会に行ったことがある学校、以前からあこがれている学校などを書く人も多いので、ここでの倍率はあまり気にしないほうがいいでしょう。

2, 第2回進路希望調査結果(1月)

☆参考→昨年の発表内容
 12月15日現在で集計された結果ですが、発表は年明けになります。
 三者面談も終わり、調査書に関係する学校の成績もほぼ判明し、模試の成績なども蓄積されているので、第1回調査と異なり、実際の出願にかなり近い倍率が出ます。志願先を決めるための重要な資料となります。

 この他にも、数多くの情報が発信されますが、今回は前編・後編にわたって、特に重要な6つを紹介しました。
これらはその都度、話題にもなりますし、中学校の先生からもご指導があるはずですが、自分自身で積極的に情報を集めるという姿勢が求められます。

 

 学校情報集めはどうする?

 皆さんは県内外の公私立学校の中から、たった一つの進学先を決定しなければなりません。
 受験勉強も大変ですが、学校選びもまた時間を要する作業です。情報の集め方は大きく2つに分けることができます。
 1つはネットによる情報収集、もう1つは実際に学校訪れるなど行動を通しての情報収集です。

◆ネットの情報は玉石混交
 皆さんは「玉石混交」という言葉を聞いたことがありますか。価値ある情報(玉)と価値のない情報(石)が入り混じっているということです。
 個人の感想もある程度参考にはなりますが、ものごとの感じ方は人それぞれです。同じ学校に通っていても、「うちの学校、校則厳し過ぎ」と感じる人がいれば、「うちの学校、校則ユルユル」と感じる人もいます。はっきりしているのは、「どうやら、その学校には校則というものが存在するらしい」ということだけです。「駅から遠くて不便」。これも感じ方です。確かなのは「駅から何㎞」という距離だけです。
 皆さんはよく「みんな」という言葉を使うと思います。大人もよく使います。「みんな」というのは「全員」です。「100%」です。
 たとえば、「みんな、あの先生を嫌っている」
 本当にそうですか?あなたが嫌っているのは分かりました。でも、クラス全員の意見を聞いたのですか? 学年全体あるいは学校全体の意見を聞いたのですか?そうではないとしたら、あの先生が嫌いなのは、あくまでもあなた個人の感想です。
 ネットにはこうした情報があふれていることを知っておきましょう。また、裏付けとなる事実や資料を見つけ出す努力をしましょう。

◆進学イベントではどこを見る
 昨年は新型コロナの影響で合同説明会などの進学イベントがことごとく中止となりました。オンラインに切り替えられたイベントもありましたが、思ったほどの盛り上がりはありませんでした。今年どうなるかは、現時点では不透明です。仮にこのような会場型イベント(オンラインではない)が実施されるとしたら、5月から10月までの6カ月間です。
 たくさんの学校が集まっていることのメリットは、学校間の比較ができることです。どういう視点で見るかはそれぞれでいいと思います。

 同じ条件の下で眺めてみると、資料の展示の仕方、受験生への対応の仕方、先生方の態度、そこに集まっている中学生の雰囲気など、いろいろなところに特徴があることが分かります。それらを自分の目で確かめ、比較できるのが大規模イベントの意義です。

 

◆学校説明会はなぜ行かなければならないか
 受験する可能性がある学校には、必ず一回は足を運びましょう。
 昨年は新型コロナの影響を受け、中止が相次ぎました。また、ほとんどの学校が人数を制限し、事前予約制としたため、行きたい学校の説明会になかなか行けないという事態も発生しました。おそらく高校側も、昨年の反省から回数を増やしたり実施方法を変更したりするなど対策をとるはずなので、混乱は少ないと予想されます。

 各学校で開催される説明会のメリットは、より詳しい学校説明が聞けること、学校の雰囲気が肌で感じられること、多くの先生方や在校生と触れ合えること、学校によっては授業や部活動体験ができることなどです。それまで得ていた情報や、それまで持っていたイメージと実際との違いはどうなのか。自分の目で確かめられるのは学校説明会だけです。

 早い学校だと6月に始まります。夏休み(7・8月)は体験入学を行う学校が多く、10月以降は個別相談を組み合わせて行う学校が多くなります。
 各校のHPなどで早めに情報を入手し、計画的に行動するようにしましょう。

◆文化祭も貴重な機会
 文化祭が志望校決定の決め手になったという受験生は多いようです。
 文化祭は特別な日ですから、それが学校の普段の雰囲気とは言い切れませんが、いくつかの学校を訪ねてみると、やはり学校の個性のようなものが見えてきます。
 ただし、開催日が集中します。6月に実施する学校も増えて来ましたが、圧倒的に多いのが普通科校の場合は9月、専門学科の場合は10月です。説明会などと違ってチャンスは一回限りですから、これも早めに情報を集めておく必要があります。
 
(教育ジャーナリスト・梅野弘之)

 

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