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ダンス”初心者„世界大会へー久喜工業高校ダンス同好会

 県立久喜工業高校のダンス同好会「Techniqs(テクニクス)」が8月にオーストラリアで行われる世界大会「AUSSIE GOLDS International Championships」に6人のメンバーで出場する。同好会は「ド素人を一人前のダンサーに」を合言葉に2022年に設立したばかりで、全員ダンス初心者。同好会の会長で情報技術科2年の岩間陽菜乃さん(16)は「すごい、面白い、かっこいいって思ってもらえるようなダンスをしたい」と力を込める。

 

ダンスの練習をする「Techniqs」のメンバー=6月25日、県立久喜工業高校

 

 3月に現2年生4人が出場した大会「東日本高等学校ダンスドリル競技大会2024HIPHOP男女混成部門SMALL編成」で優勝が評価され、世界大会への切符を手にした。
 会員は1年生4人、2年生4人の8人で週4回活動している。「覚えるのが苦手で最初はしんどいけど、だんだんとできるようになって成長しているんだなと思うと楽しい」と岩間さん。アイドルグループのダンスを見て、自分も踊れるようになりたいと思ったのをきっかけに入会。世界大会への出場に「出れると思っていなかった。驚きの方が大きい」と目を丸くした。
 同好会が世界大会に出るのは初めて。顧問で指導者の梶田翔司教諭(31)は「ダンス技術の習得は、普段の授業で一つ一つの技術を着実に習得しなければいけない工業高校生にとって親和性がある」とひた向きに練習に取り組む教え子らを見つめる。
 同好会のチーム名称「Techniqs」は同校の校歌にある「真理を求め技術をみがく」の思いが込められている。活動では個々の技術を磨くため「作品を練習する」のではなく「練習したことを組み合わせて作品にする」ことを方針に置き、基礎技術の習得に励む。副会長で電気科2年の貝塚優翔さん(16)も「学年関係なくお互いに指摘し合う。仲が良いからできること」と白い歯を見せる。
 「出るからには結果を求める」と梶田顧問。岩間さんは「ダンス未経験でいながら世界大会出場は誇らしいこと。振りを完璧にして、みんなでダンスを合わせていきたい」。貝塚さんも「抑揚やキレも大事にしないと見ている人に響かない」と汗を拭いながら、「世界大会への出場を『まぐれ』とは言わせないようにしたい」。大舞台を存分に楽しむつもりだ。

 

=埼玉新聞2024年7月2日付け10面掲載=

 

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