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ドローン操縦体験でOBから測量技術学ぶー秩父農工科学高校

小型ドローンの操縦を体験する生徒たち=5月29日午前、県立秩父農工科学高校

 

 秩父市大野原の県立秩父農工科学高校で5月29日、ドローン・3次元データを活用した測量実習が行われた。長瀞町の測量設計会社「南建設」(吉田順一社長)指導の下、同校森林科学科3年生33人がドローン操縦を体験し、測量の技術を学んだ。
 南建設は、将来の技術者育成も兼ねて毎年同科の実習に協力。今年で7年目を迎えた。この日参加した社員7人は、同校森林科学科の卒業生。現在は、河川改修や街路改良工事などの測量業務で活躍している。
 ドローン操縦体験は、校内の農場で実施。生徒たちは飛行ルールや操縦方法を教わった後、空中写真測量業務などで活用されている小型ドローンを、コントローラーを使って上空に飛ばした。屋内実習も行われ、3次元データの最新技術や活用事例などを学んだ。
 林業関係の大学進学を希望している同校3年の生富勇乃介さん(17)は「ドローン操縦は難しいと思っていたが、ラジコンを動かす感覚と似ていて楽しかった。林業は担い手不足と聞いているので、業界再生に少しでも貢献していきたい」と話していた。
 南建設の吉田社長は「秩父地域の高校生は年々減少し、建設業も技術者集めに苦労している。若者のキャリア形成の支援に力を入れ、地元で活躍する魅力を伝えていきたい」と語った。

 

=埼玉新聞 2025年6月2日付け11面掲載=

 

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秩父農工科学高校は、農業部(農業科・森林科学科・食品化学科)、工業科(電気システム科・機械システム科)、家庭科(ライフデザイン科・フードデザイン科)の3部7学科を有し、“秩父地域の産業と未来を支えるスペシャリストの育成”を目指しています。本校の3年間は、実践的な学習や部活動、資格取得を通じてたくましく成長することができます。本校は進路実現へのサポートも充実し、就職でも進学でも自分の希望を叶える確かなチャンスがあります。

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