2022年に創立100周年を迎えた県立児玉高校に、卒業生で東京五輪女子柔道70㌔級金メダリストの新井千鶴さんの顕彰碑と100周年記念碑が設置された。
創立100周年記念碑(手前)と新井千鶴さんの功績をたたえる顕彰碑=本庄市の県立児玉高校
2022年に創立100年を迎えた県立児玉高校の正面玄関前に7日、100周年記念碑と卒業生で東京五輪女子柔道70㌔級金メダリスト、新井千鶴さんの顕彰碑が設置された。同校同窓会が寄付を呼びかけ、建立した。
同校は1922年に児玉実科高等女学校で開校し、これまでに卒業生を2万3千人以上輩出している。2023年度に県立児玉白楊高校と統合し、新児玉高校になる。現児玉高校は新校の教育課程で使用していく。
寄付は約700人から1037万円が集まった。碑はどちらも御影石。記念碑は台座の上に高さ162㌢の円形が立ち、校章の下に大野元裕県知事が揮ごうした学校名、裏側には学校の歩みが刻まれている。
新井さんの健闘をたたえる顕彰碑は、五輪の表彰台の形をした台座の上に立つ。新井さんの身長172㌢と同じ高さで座右の銘にしている直筆の「不動心」、金メダルを披露する新井さんの写真をデザインし、裏側で新井さんの成績を紹介している。
7日、同所で除幕式が行われた。同窓会長の田島敏包さんは「記念碑を建てて良かった。言葉にならないほど感動している」とあいさつ。新井さんも「不動心を心のよりどころにして成績につながった。形は変わっても児玉高校の精神を引き継ぎ頑張ってほしい。私も学んだことを誇りに思い、これからも精進していきたい」と関係者や後輩にメッセージを贈った。
=埼玉新聞2023年3月10日付け11面掲載=
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