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南稜高校出身のボートレーサー 地元・戸田市の子どもたちのために寄付

戸田市出身のボートレーサー黒井達矢さんが34万円寄付

 

菅原文仁市長(中央)に寄付目録を手渡した黒井達矢選手。左は戸ケ崎勤教育長(右)=20日、戸田市

 

 戸田市出身のボートレーサー、黒井達矢さん(34)が20日、戸田市役所でこの1年間で自分の登録番号4528と1着の本数をかけ合わせた現金34万4128円を寄付した。

 菅原文仁市長に目録を手渡した黒井選手は「戸田市から一人でも多くのボートレーサーが出てほしい。寄付金は子どもたちのために活用してほしい」と話した。

 贈呈式には戸ケ崎勤教育長も同席。菅原文仁市長は「戸田生まれで戸田育ちの黒井さんの思いに感激した。お金は市教育委員会が取り組む未来の学び応援プロジェクトに活用します」と話した。

 黒井さんは2017年12月、当時の神保国男市長と会い「自分の登録番号4528と年間の1着本数を掛け合わせた金額を市に寄付する」と表明。その後、レース中の事故で負傷した2回ほど実現できず、今回で2度目の寄付になった。

 黒井さんは戸田第一小学校、戸田中学から県立南稜高校へ進学。サッカーをやっていた小学校時代に、1歳上の南小の選手の中に、その後浦和レッズで活躍する宇賀神友弥さんのプレーを見た。「それがものすごく上手だったので、私はサッカーをやめました」と話す。

 その後、宇賀神さんはサッカーのプロ、黒井さんはボートレースのプロになった。思い立って同じ戸田市出身の宇賀神さんに会いに行った。その時、宇賀神さんがアジアの子らの飢餓を救うため、ゴールやアシストの本数に応じて寄付をしていることを知った。

 宇賀神さんは黒井さんに「俺はこんなことをしているよ。おまえもやれるところからやってみれば」と話し、黒井さんは「自分もプロとして何かしたい」と、登録番号×1着の寄付を思い付いたという。

=埼玉新聞2023年3月22日付け8面掲載=

 

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