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和光の魅力知って PR動画を地元高校生が制作

 和光市の良いところを知ってもらい地域に貢献しようと、県立和光国際高校(同市広沢)の生徒らが、市内の県営樹林公園や新倉ふるさと民家園など人気スポットを紹介した市のPR動画「和光魅力発見」を制作した。同校や市のホームページで公開している。「地域から信頼される和国(和光国際高校)」をスローガンに掲げ、生徒会活動に取り組む同校3年生で同会副会長を務める杉山巧さん(17)の「世話になっている和光市民に貢献したい」という熱い思いに呼応した生徒らがプロジェクトを編成し、市の協力を得て完成した。

 

完成発表会に出席した県立和光国際高校生徒会副会長の杉山巧さん(左から3番目)ら「和光市PR動画制作プロジェクト」のメンバー6人と柴崎光子市長(中央)=和光市役所

 

 プロジェクトのメンバーは杉山さんのほか、3年生の沢野珠実さんと渋谷志織さん、2年生の池田広人さんと河内晴輝さん、大八木理央さんの計6人。
 PR動画は約30分。市内で取り組んでいる自動運転バスの実証走行や、芝生広場などが整備されている県営和光樹林公園、約300年前に建てられた県内最古の民家「新倉ふるさと民家園」、ARスポーツが体験できる複合施設「わぴあ」などをリポーターらがクイズ形式で紹介している。

 

和光市のイメージキャラクター「わこうっち」と「さつきちゃん」の着ぐるみと共に、県営樹林公園を紹介するリポーターの和光国際高校生(和光市PR動画「和光魅力発見」の一場面)

 

 制作のきっかけは、杉山さんが生徒会選挙で公約に掲げた「地域から信頼される和国」の達成だった。入間市に住む杉山さんは「3年間、和光市に通学して、樹林公園など市内にある身近なものが市民の憩いの場所になっていることが分かり、その良さを伝えたいと思った」と話す。
 一念発起した杉山さんは校内で動画制作のメンバーを募り、応募した生徒5人と共に「和光市PR動画制作プロジェクト」を編成。今年1月、同市に趣旨を説明した上で協力を求めるとともに、校内などから撮影スポットを募集。4月末から5月初旬にかけて編集と制作を行った。 先月、同市役所で行われた発表会で、杉山さんは「企画から提案まで全て初めての経験だった。動画の構成や演出に苦労したが、できるだけ多くの人に動画を見てもらい、何かをやってみたいという人の背中を押せるきっかけになればうれしい」と振り返った。
 動画を視聴した柴崎光子市長は「スポットで小径を紹介するなど、私たち大人が市内の魅力と思っていることと高校生など若い人や市外の人たちが考える魅力が違うことが分かり、ためになった。企画もナレーションも非常に面白かった」と玄人はだしの出来栄えに目を見張っていた。

 

=埼玉新聞2024年8月7日付け15面掲載=

 

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和光国際高校は、昭和62年に公立高校としては全国初の国際高校として開校し、創立38年目を迎えた学校です。本校は「国際社会で必要とされるグローバルリーダーの育成」を目指し、卒業後を視野に確かな学力・語学力・国際的視野の育成に取り組むとともに、3年間の学校行事、部活動、さまざまな海外研修や交流行事等を通して、「共生力」「教養力」「人間力」が豊かで地域社会や国際社会に貢献できる人材の育成に全力で取り組んでまいります。

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