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埼玉パナソニックのホーム試合で熊谷高校監督が場内解説

ラグビー「みんな楽しんで」

 熊谷高ラグビー部の横田典之監督(55)が今季からラグビーのリーグワン・埼玉パナソニックのホーム試合で場内解説を務めている。既に3試合で役割を果たし、「みんながラグビーを見て楽しめたら。それに貢献できたらいい」と指導者目線を交えた丁寧な解説でラグビーの魅力を届けている。

 

埼玉パナのホームゲームで場内解説を務めた熊谷高ラグビー部の横田典之監督(右)と元日本代表の福岡堅樹さん=1月6日、熊谷市上川上の熊谷ラグビー場(提供)

 

 横田監督の初の場内解説デビューは昨年12月10日の今季開幕戦。反則やトライシーンだけでなく、得点の起点となったプレーにも触れ、コアなファンから初心者まで楽しめる解説を披露。プレーの意図をかみ砕いて伝えるよう心掛けている。同23日と1月6日にも場内解説を担当した。
 昨季までは元日本代表の福岡堅樹さんらが解説を担当。新たな解説者を探していたところ、県ラグビー協会としてリーグワンの運営に協力していた横田監督に白羽の矢が立った。
 普段指導に当たる高校生よりレベルの高いプロの試合は「意図があるプレーが多くて面白い。テレビと違って俯瞰(ふかん)した位置で見られるので勉強になる」と新たな発見もあるようだ。
 指導者目線の分かりやすい説明が反響を呼び、交流サイト(SNS)を通じて「両方のチームを褒めてくれるのでうれしい」「またぜひやってほしい」などのコメントが寄せられているという。
 横田監督の教え子で埼玉パナ渉外・広報担当の酒井教全さん(35)=深谷高出=は「尊敬する先生に引き受けてもらえてうれしい。身近な人の解説はファンの方々の耳にも入りやすい」と好評ぶりを話した。
 開幕戦、グラウンドに届いた声で恩師が解説席にいると気付いた埼玉パナの山沢拓也選手(29)=熊谷市出身、深谷高出=は「やっぱり自分のプレーを分かっている部分があるなと思った。先生の声で気持ちが軽くなって楽しくできた」と試合後に笑顔を見せていた。
 次回の横田監督の場内解説は、2月17日に熊谷ラグビー場で行われる東京サントリー戦を予定。埼玉の名将は「分かりやすい解説があるからもう一回見に行こうと思ってもらえたらうれしい」と新たな側面からラグビー界を盛り上げていく。

 

 よこた・のりゆき 行田市出身、在住。熊谷工高―日体大出。ポジションはロック。熊谷工高でラグビーを始め、2、3年時に第64、65回全国高校大会で4強入り。日体大4年時には主将を務め、第26回全国大学選手権で準優勝した。大学卒業後、吉見高(現・滑川総合高)で教員生活をスタートし、2000年に深谷高に赴任。05年に同校を初の全国高校大会に導く。同校での18年間で花園大会に9度、全国選抜大会に10度出場。18年から熊谷高に転任し、23年の国体県予選で25年ぶりの優勝を果たした。55歳。

 

=埼玉新聞2024年1月21日付け8面掲載=

 

 

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