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埼玉県公私立高校の国公立大学の合格件数

 今回は埼玉県公私立高校の国公立大学合格件数についての調査です。

 2020年5月、埼玉新聞社が各校にアンケートを実施し、その結果をまとめてみました。

 調査時期との関係で、各校がWEBサイトなどで公表している数字と若干の食い違いがある可能性がありますが、その点はご容赦ください。

 では、さっそく合格件数上位の学校を見て見ましょう。

 数字は左が現役で、右が浪人です。現役、浪人の合計数が多い順に並んでいます。★印は私立です。栄東のみ現浪の内訳が分かりませんでした。

      【現】  【浪】  【計】     

1 浦和   128   131   259

2 栄東★           230

3 大宮   164    50   214

4 川越   115    68   183

5 春日部  120    60   180

6 浦和一女 115    49   164

7 開智★  119    19   138

8 大宮開成★121    12   133

9 不動岡  113    19   132

10 市立浦和  93    28   121

11 蕨    104    14   118

12 本庄東★  95    15   110

13 川越女子  91    16   107

13 熊谷    66    41   107

 

 以上が合計100人を超える学校です。公立上位校の場合、一般的には1学年360人規模ですから、その人数を念頭に考えていただくと、国公立現役合格率の高さがお分かりいただけるでしょう。

 浦和・川越・春日部といった男子校は浪人が多いことで知られていますが、その一方で、およそ3分の1は現役で国公立大学に合格していることが分かります。しかも、東大をはじめとする、いわゆる旧帝大(北海道大、東北大、京都大など)や、東京工業大・一橋大といった難関大学にも多くの合格者を出していますから、申し分ない実績と言えるでしょう。

 歴史の古い男子校としては熊谷もありますが、近年はやや振るいません。ただ、それでも100人台をキープしているのは、さすが伝統校です。

 女子校では浦和一女が群を抜いています。ここも難関大学を含めての数字ですから、高く評価できます。川越女子も安定して100人前後の合格者を出し続けています。

 県内最古の歴史を誇る不動岡も現役主体で合格件数を伸ばしていますが、難関大学の合格数をどれだけ増やせるかが今後の課題と言えるでしょう。

 蕨は、今年一気に100人台に乗せてきました。埼玉大・埼玉県立大の合格者数の多さ(計42人)が全体を引き上げていますが、北海道大・東北大・東京工業大などにも合格者が出ており、今後の動向が注目されます。

 私立では栄東が他を圧倒していますが、残念ながら現役浪人の別が公表されていません。

 開智は毎年、栄東と並ぶ実績を残していますが、これに迫ろうとしているのが大宮開成です。私立の場合、合格者の中心が中高一貫生であることが多いのですが、大宮開成は一貫生の数がそれほど多くないので、合格者の多くは高入生(高校からの入学者)となっています。本庄東は全県的な知名度は必ずしも高くありませんが、東大に連続9年合格者を出している県北の雄と言っていい学校です。

 続いて合計50人以上の学校を見てみましょう。

        【現】  【浪】  【計】     

15 越谷北    78     15      93

16 昌平★    80    9   89

17 星野★    82   4   86

18 浦和西    72   12   84

19 所沢北    67   14   81

20 川越東★   53   20   73

21 春日部共栄★60   9    69

22 川口北   56   10   66

23 西武文理★ 42   15   57

24 熊谷女子  47   4   51

 

 ここには各地域で人気の高い公立が並んでいます。

 注目したいのは昌平です。運動部の活躍はよく知られていますが、大学進学実績も急速に伸びてきています。現在の勢いからすれば100人突破は間近でしょう。

 川越東も昌平同様、運動部の活躍が目立ちますが、大学進学実績も順調に伸びています。男子校ということもあって、やや浪人が多いのでこのあたりが今後の課題となるでしょう。

 以上に続く学校としては、伊奈学園総合(合計48人)、熊谷西(同47人)、狭山ヶ丘★(同45人)、淑徳与野★(同44人)、浦和明の星女子★(41人)、花咲徳栄★(同41人)、開智未来★(36人)などがあります。卒業生数が800人近い伊奈学園総合から、200人以下の浦和明の星女子・開智未来まで、規模によっても合格件数は左右されますから、そのあたりは注意深く見ていかなければなりません。

 国公立大学は入試制度上、一人の受験生が多くの大学を受けることが難しいため、「合格件数≒合格人数」と考えられています。そのため、各校の進学実績を比較する上で、便利な指標として用いられてきました。

 国公立大学は私立大学に比べ、学校数が極めて少ないため概ね難関となります。また、入試科目も多いため合格するにはオールラウンドな力が求められます。

 しかし、それでも志望者が多いのは、学費の問題が大きいでしょう。国公立大学と言えども入学金や授業料はあるわけですが、私立大学に比べれば、断然安くなっています。

 大学ごとに多少異なりますが、文部科学省が発表している標準額を見ると、入学金が約28万円、年間授業料が約54万円となっています。

 私立大学の場合、入学金は国公立大学とほとんど変わりませんが、年間授業料平均は文系学部で約80万円、理系学部で約110万円と言われています。文系学部の差はそれほど極端ではありませんが、理系学部の差は歴然としています。このあたりも国公立大学人気の一因ではないかと考えられます。

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