ふるさと、江戸に分け展示 12月26日まで塙保己一記念館で
原画展に興味を示す市民=本庄市児玉町八幡山「塙保己一記念館」
没後200周年を記念して刊行した物語「世のため後のため ものがたり塙保己一」の挿絵の原画展が、本庄市児玉町八幡山の塙保己一記念館で行われている。原画を描いたのは本庄第一高校美術部で10月31日までを前期、11月2日から12月26日までを後期に分けて紹介していく。
物語を作製したのは、同市の総検校塙保己一先生遺徳顕彰会。「ふるさと編」と「江戸編」に分けて構成している。挿絵を担当したのは2020年3月現在の1年~3年生の23人。保己一を知らない生徒もおり、依頼を受けてから保己一について勉強してから描き始めた。
生徒1人で2枚の挿絵を担当。生徒の作風が異なることから目や髪型を同じにして本になった時、違和感がないよう心掛けた。鉛筆で下書きし同会のメンバーに見てもらい、同意が得られれば色を塗る。承諾されないと何度でも描き直した。今の子供でも受け入れやすい画風になるよう心掛けたと説明する。
目が見えなくなった保己一を背負って母きよが浅瀬の川を渡って医者まで通う挿絵は、現在の川のイメージとは想像ができず苦労したという。
同展は、前期の「ふるさと編」で19点、後期の「江戸編」で20点を展示する予定。表紙絵の原画も並んでいる。同部顧問の棚沢寛教諭(37)は「世代を問わず皆さんに見ていただけたらうれしい」と話している。
同館は月曜日が休館。休日は翌日になる。開館時間は午前9時~午後4時半。入場無料。
問い合わせは、同館(電話0495・72・6032)へ。
=埼玉新聞2021年9月17日付け9面掲載=
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