埼玉新聞社 高校受験ナビ

教育関係者対象説明会参加レポート⑤ 県立春日部高校

2025年6月5日配信

学び続け、スキルを磨き続ける姿勢を追求

 

 

 5月27日、春日部高校において塾関係者を対象とした説明会が開催されました。角坂清博校長より学校概要や教育方針についてご説明があり、入学後に実施されたアンケートでは、生徒の95.8%、保護者の95.1%が「満足している」と回答。高い満足度を維持していることが本校の誇りであると述べられました。

 

 続いて、これからの社会に必要とされる力についてのお話がありました。AIやICTが進化する未来においては、問題を見極めて解決する力や、常識にとらわれない発想力、深く考える力、グローバルな視点が求められます。そのためにも、大学卒業後も学び続け、スキルを磨き続ける姿勢が重要であると語られました。

 

 こうした時代の変化に対応するため、春日部高校のスクールミッションでは、「質実剛健・文武両道」の精神のもと、社会に尽くす使命を持ち、リーダーとして活躍できる人材の育成を目指しています。目指す学校像として、「広く社会で活躍できる人材の育成」を掲げており、そのために自主的に取り組む姿勢を養い、学校行事などを通してまだ見ぬ自分を発見できるような環境づくりを大切にしています。

 

 

 また、男子校という特性から、気取らず、気負わず、真の仲間をつくることができる風土があり、強い団結力が育まれています。男女共同参画についても、男子校ならではの視点から多角的に考え、取り組んでいる点が特徴です。

 

 文理選択は3年次からとし、1・2年次は共通履修を採用しています。これはリベラルアーツの理念に基づき、生徒に広い視野での学びを促すものであり、このカリキュラムをやりきれる生徒にこそ入学してほしいというメッセージが込められています。

 

 また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の経験を活かし、1年次には課題探究の基礎を学び、2年次にはレポート作成、さらには大学教授による専門講座や青木ヶ原樹海などへのフィールドワークを通じて、探究的な学びを深めていくプログラムが用意されています。

 

 進学実績については、国公立大学に141人(現役100人)が合格しています。そのうち、東大をはじめとした難関国公立大学には45人(現役27人)が合格しています。補習授業では国公立大学の二次試験対策にも対応しており、きめ細やかな学習支援が行われています。

 

 部活動も盛んで、98%という高い加入率を誇ります。応援指導部を中心に、全校的に部活動を盛り上げる文化が根づいており、学校行事を通じて団結力や統率力を育む機会も豊富です。

 

 国際交流では、オーストラリアのメルボルン高校との兄弟校提携を結んでいます。今年度はメルボルン高校の生徒を受け入れ、来年度は春日部高校の生徒が訪問する予定となっています。

 

 卒業後も幅広い人脈が築かれており、社会に出たあともつながりを大切にできる点も本校の大きな魅力のひとつとなっています。

 

 春日部高校の説明会を通して感じられたのは、これからの時代に必要とされる力をしっかりと見据え、その育成に真剣に取り組んでいこうとする強い姿勢です。学力だけでなく、探究心や自主性、仲間とのつながりを大切にする校風が、学校全体に息づいているようにかんじました。男子校ならではの雰囲気の中で、多様な学びと出会いがあり、未来に向かって大きく羽ばたく力を育む場であることが、今回の説明会からはっきりと伝わってきました。(文・根岸孝之)

 

※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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学校の特徴 ~学校からのメッセージ2025~

夢が進化する第一幕、それが春日部高校。百二十六年を超える歴史と伝統を持つ男子校。校訓「質実剛健」、教育方針「文武両道」を実践し、広く社会で活躍できるリーダーを育てる進学校。生徒が主体的に深く考え、アウトプットする力を身に付けることにも力を注いでいます。教科「情報」を含め大学入学共通テストの対策はもちろん、国公立大学や難関私大の個別入試や記述、論述問題に対応した授業を行っています。

 

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