埼玉新聞社 高校受験ナビ

松伏で高校生カレー選手権 栄養価や食材アピール

5校が自慢のレシピ発表

 給食で食べたいカレーライスはどれか―。高校生が地域の食材などを使ったオリジナルカレーを発表する「第1回高校生カレー選手権」の本選が18日、松伏町ゆめみ野東の同町中央公民館で開かれた。参加者はカレーの栄養価や見た目、食材などをアピール。優勝メニューには県立草加西高校の「華麗(カレー)なるSWFD」のレシピ「チキンダルカレー~アチャールを添えて~」が選ばれた。

 

調理を行う高校生ら=18日、松伏町中央公民館

 

 同町と同町商工会が主催。同町は国内初の国産カレー粉製造に成功し、日本にカレーやスパイスを普及させた「エスビー食品」の創業者・山崎峯次郎氏のふるさとで、2019年度からカレーを通じた町おこしを行っている。
 大会は松伏町近隣の県東部6市3町の高校に参加を呼びかけ、5校17チームが応募。書類審査を通過した5校8チームが今回の本選に挑んだ。
 3人一組の各チームは、制限時間内にオリジナルレシピのカレーを調理。8人の審査員らが試食し適合性や独創性、盛り付けなどの項目を基に審査した。
 優勝した草加西高校のカレーは、鶏肉と小粒のレンズ豆が特徴。鶏肉は食べやすいように一口サイズに切り、下味で松伏町特産の塩こうじをもみ込み、強火で表面を焼いて柔らかくなるよう工夫した。ご飯はバターライスにし、付け合わせは南アジアで食べられている漬物「アチャール」を添えた。
 審査員らは「彩りがきれい」「春を感じる」「甘みと辛み、こくがありバランスが良い」「すごくおいしい」などと絶賛した。
 同チーム3年の白井楓恋さん(18)は「まさか優勝できると思っていなかった。チームワークだね」。麦島愛美花さん(17)は「ご飯をバターライスにすることで、カレーを食べてご飯だけが残っても、おいしく食べられるようにした」とにっこり。望月美春さん(17)は「アチャールは紫タマネギにしたことで彩りをプラスし、リンゴも入れることで酸っぱいだけじゃなくて甘みも足した」と笑顔で話した。
 松伏町の鈴木勝町長は「つい最近までは小中学生だった高校生たちが、こんなにも真剣に考えてくれて、食欲の増す栄養も取れるメニューを考えてくれたのがうれしい」と感極まっていた。
 優勝メニューは3月に行われるイベント「ミニまつぶし」で、子どもたちや保護者に提供される予定という。

 

=埼玉新聞2025年1月21日付け10面掲載=

 

サイト内の草加西高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2024~

2年生から文系・理系・医療系・福祉系の類型を選択。看護師や社会福祉士などを目指す人に、将来を見通した指導を実践。また理系の数学の授業では少人数授業によるきめ細かな指導や保育士を目指す生徒のために幼稚園実習等を実践。さらに、併設している草加かがやき特別支援学校草加分校との交流事業も盛んで、分校パン販売が大人気である。

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