埼玉新聞社 高校受験ナビ

埼玉県内公私立の入試事情をおさえよう

公立入試は学力重視へ
私立入試は埼玉特有の方式に注意

 

◇新型コロナの影響、今年は?

 昨年は中学校での学習にしても、公私立高入試にしても、さまざまな面で新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けました。

 では今年の入試はどうなるでしょうか。今のところ、昨年ほどの影響はない模様ですが、今後どのような状況になるかは分かりません。情報収集を怠らないようにしましょう。

 

◇公立志望者は減少傾向

 埼玉県は伝統的に公立人気の高い県と言っていいでしょう。しかし、その人気にやや陰りが見られるのが近年の状況です。

 県内私立は大学進学面で急速に実績を伸ばしています。部活動でも全国レベルで活躍する学校が増えてきました。それに加え、学費面でも公私の差が縮まってきました。これらが相まって私立人気が高まり、相対的に公立希望者の割合が少しずつ減っています。

 ただし、全日制高校進学希望者の70%近くは引き続き公立を第一希望としていますから、県内高校入試は公立を軸に動いて行くことになるでしょう。

 

◇公立入試上位校は学力重視

 埼玉の公立入試は、1回方式です。最近は1回方式に変える県も増えてきましたが、全国的に見ると、「前期と後期」、「推薦と一般」といった形で複数回の受験機会を設ける方式が主流です。

 選抜の仕方は極めてシンプルで、学力検査得点と調査書得点の合計で合否を決めます。学校によっては実技や面接を行います。

 学力検査と調査書のどちらに重きを置くかは学校ごとに異なります。「7対3」から「3対7」の範囲内で各校が決めます。

 上位難関校では、「6対4」または「7対3」で学力検査を重視した選抜を行っていますが、調査書に重きを置いた選抜を行っている学校も少なくありません。

 

※令和4年度公立入試 各校選抜基準を発表→こちら

 

◇私立入試では埼玉特有の方法も

 公立入試は、同じ日に同じ問題で実施されます(実際には、学校選択問題と学力検査問題の2種類がありますが)。それに対し私立入試は、試験日も試験内容も各学校がそれぞれ決定し実施します。

 県内私立の場合、推薦入試と一般入試の二本立てで実施する学校が多いですが、中心は推薦入試です。推薦入試には単願と併願の二つの形があります(単願推薦と併願推薦)。単願はその学校1校しか受験しないのが前提です。併願は他の私立または公立も受験できますから、ほとんどの公立受験者が「抑え」として私立の併願入試を受験します。

 試験は県内私立の申し合わせにより、1月22日以降と決められています。推薦入試では、単願・併願共に合格の確率が極めて高くなっていますが、これは次のような理由によります。

 学校側と、受験生・保護者側は、説明会、個別相談会などの場で、合格の可能性について話し合います。その際、参考資料として用いられるものに模試成績や学校の(通知表の)成績などがあります。

 学校側は、それらの資料を見て、また入学についての意思を確かめた上で、合格の可能性が高い受験生に対しては、受験することを勧めます。そして受験生側はこれを「合格の保証(確約)があった」と受け止め、その学校を受験します。推薦入試の合格確率の高さにはこのような背景があります。

 

=埼玉新聞7月1日付け「高校入試対策特集」4面掲載=

 

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