埼玉新聞社 高校受験ナビ

都道府県対抗男子駅伝 埼玉 2年連続2位

下馬評を覆す好走

 埼玉は1区松井、3区久保田の2人が区間2位、アンカー荻久保が同3位と好走し、2年連続の2位でフィニッシュした。下馬評では上位候補に名前が挙がっていなかっただけに、神山監督(埼玉栄高)は「優勝した長野に比べると戦力的に厳しいと思っていた中で2位は上出来の結果」と納得の表情を見せた。
 オーダー編成時に重視した序盤の流れを鮮やかに体現した。1区松井が区間2位で滑り出しから勢いを与えると、2区利根川は「松井さんがいい順位で来るのは想定内だから上位で渡すことだけを考えた」と先頭集団に食らい付いて3位でたすきを渡した。
 1万㍍日本記録保持者の塩尻(群馬)ら実力者がそろった3区で久保田が予想を覆す活躍を見せる。先頭集団に位置すると5㌔付近の上り坂で2位の大阪を突き放してトップに躍り出た。「3区で順位が落ちるかなと思っていたことに申し訳ないと謝りたい」と神山監督をうならせる快走。2位に45秒差をつけて第3中継所に姿を見せた。
 4区長部(東農大三高)、5区佐藤(埼玉栄高)、6区柳本の学生ランナーで5位まで順位を落としたが、アンカー7区荻久保が意地の激走。たすきを受けると早々に3位に浮上。荻久保は「一気にいくならここしかない。1㌔のペースを10秒ぐらい縮めた」と残り2㌔で勝負を仕掛けて相手を振り切り2位に返り咲いた。
 絶対的エースが不在の中、前々回の3位から3大会連続でメダルを獲得し、安定した力を示した。高まる優勝への期待。神山監督は「上位に安定して入っていけば、いつかはチャンスが来る」と来年こそは頂点に輝いてもらいたい。

 

埼玉の1区松井(左)から2区利根川にたすきが渡る

 

願望強まる区間2位
1区 松井

 埼玉栄高のエース松井が7㌔の1区で、従来の区間記録を2秒上回る19分37秒で駆け抜け区間2位に入った。レース序盤は先頭集団の後方に位置。5㌔付近で川原(長崎)が抜け出し、「ハイペースで付いていく余裕がないくらい限界だった。粘ってラストに上げればいい」と周囲に流されず、自分のペースを維持した。
 小学生の時に水泳とサッカーを習っていたがうまくいかず、1位になることに強く憧れ中学校で陸上を始めた。高校2年時の全国高校駅伝で5区区間賞、昨年の全国高校総体では5000㍍7位入賞と成績を残してきた。
 昨年末の全国高校駅伝1区に続き、今大会も区間2位の松井は「もし区間賞を取っていたら、てんぐになっていた。2位はこれからのモチベーションになる」。より一層強くした1位への願望は、進学する東洋大での活力となるはずだ。

 

プロと父親の自覚で活躍
7区・荻久保

 7区で区間3位とチームに貢献した荻久保はゴール後、神山監督と握手を交わした。「3大会連続の表彰台は最低限守ることができた」と笑顔を見せた。
 昨年3月にヤクルトを退社し、ひらまつ病院とプロ契約。同年12月には長女も生まれ、一家の大黒柱としてより結果を求めるようになったという。今大会では最終区間で5位から2位に巻き返す走りを見せた。「みんながちょっとずつ差を詰めてもらえれば、自分が(3連覇した)長野を捉えて仕留め、優勝できる」と頼もしかった。

 

埼玉のアンカー7区荻久保が2年連続で2位のゴールテープを切る

 

悔しさバネにトップで通過
3区・久保田

 実業団などの実力者がそろう3区で大東大の久保田が区間2位の好走を演じた。「緊張もあったけど楽しむことだけを考え、100点中90点の走りができた」と満面の笑みを見せた。
 都道府県駅伝は聖望学園高時代に出場し、2年時に4区で区間19位、3年時は補欠と苦い経験しただけに「申し訳ない気持ちがあったから気持ちをぶつけたかった」。悔しさをバネにした今回、レースでは中継所をトップで通過し、埼玉の3大会連続表彰台に大きく貢献する活躍となった。

 

=埼玉新聞2024年1月22日付け7面掲載=

 

サイト内の

埼玉栄高校の基本情報は→こちら

東京農業大学第三高校の基本情報は→こちら

聖望学園高校の基本情報は→こちら

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP