埼玉新聞社高校受験ナビ受験コラム・ニュース関東高校大会　ラグビー　フェンシング　ライフル射撃　自転車　結果

関東高校大会　ラグビー　フェンシング　ライフル射撃　自転車　結果

【ラグビー】

Ｇ組　慶応志木が優勝

（最終日、９日・熊谷ラグビー場）

　各組決勝と同３位決定戦を行い、県勢で唯一組別決勝に進んだＧ組の慶応志木は東京朝鮮高に３６―１７で勝利して同組の栄冠を手にした。
　そのほかの県勢４校はすべて３位決定戦で、Ａ組の昌平は目黒学院（東京）に１４―１９で敗れ、Ｃ組の川越東は１２―１４で清真学園（茨城）に惜敗した。Ｄ組の熊谷工は日川（山梨）に４５―０で完勝し、Ｆ組の浦和は東洋大牛久（茨城）に１７―１０で競り勝った。

強豪に確かな爪痕

Ａ組３位決定戦　目黒学院―昌平　後半１１分、昌平のＷＴＢ山口（中央）が突破を図る

　埼玉１位の昌平が関東の強豪校と互角に渡り合った。１４―１２の後半１０分にトライを許し、目黒学院に１４―１９で悔しい逆転負け。それでも終盤まで敵陣でプレーし続け、確かな爪痕を残した。
　前半２分と６分にＦＢ宮本が連続得点。直後の宮本の負傷退場にも選手たちは集中力を保ち、鍛えた攻守のサポートの寄りの速さで最少失点に抑えた。ナンバー８伊藤は「明らかにタイトな試合ができた。勝つためにもう一段階フィジカルを上げたい」と力を込めた。
　関東高校新人大会１回戦でも黒星を喫した相手に再び敗れ、涙を流し悔しがる者もいた。「本気で悔しい。選手たちが必死にあがいてもぎ取ろうとした勝利だった」と船戸監督。勝利への貪欲さがプレー内外で芽を出し、花園まではい上がる準備が整い始めている。

成長実感の２勝

　連係がかみ合った慶応志木は、Ｇ組決勝で東京朝鮮高を下し頂点に立った。５―７の前半１６分、左端敵陣で相手のミスからボールを奪うと素早く右へ展開。ＦＢ森遥のオフロードパスを受けた右端のＷＴＢ東條が逆転トライを決めた。
　「オフロードを重点的にやってきて、（森）遥斗がしっかりつないでくれた。試合を通じてチームの成長を感じた」と東條。ＦＷで押してバックスが取り切るための位置取りやパス練習の成果を発揮し、つかんだ関東２勝を花園予選につなげたい。

接点で上回り７Ｔ
Ｄ組・熊谷工

　フィジカルで優位に立った熊谷工は日川に完勝した。ＦＷで陣地を押し上げ、テンポの良い展開から７トライを奪った試合に橋本監督は「接点で上回ることができたので流れを持って来られた」とうなずいた。
　前半１０分にナンバー８渋沢がモールから飛び出して先制トライ。同１９分にも渋沢が追加点を挙げると、後半は強みであるボールを動かすラグビーで畳みかけた。渋沢は「パスをどんどん回せるようになって、ＦＷとバックスが連係できた」と誇らしげに勝因を語った。

決定力を欠いた

川越東のナンバー８田中（１トライ）の話

　ゴールに近づくプレーができて、後半は敵陣で攻めたが冷静さと決定力を欠いたのが良くなかった。守備はまだ課題もあるけれど、位置取りして巡目に回ることができたのには成長を感じられた。

自信があった

浦和のナンバー８青木（２トライ）の話

　自分のトライは全部ＦＷが一体となってのトライで、絶対に得点できる自信があった。最後に点を取られたのは幕引きが悪かった。まだまだまとまりがないので、大事な場面で頑張れるようにしたい。

【フェンシング】

男子団体フルーレ　立教新座６度目Ｖ

（最終日、９日・新座市民総合体育館）
　男女フルーレ団体を行い、男子決勝で立教新座が東亜学園（東京）を５―４で退けて、２年連続６度目の頂点に立った。埼玉栄は男女で３位に入った。

男子団体で頂点に立った立教新座の（左から）清野監督、中尾、安達、大山、高橋、鈴木（提供）

【ライフル射撃】

エアライフル立射　栄北　団体制す

ビームピストル　平沢（栄北）大会新

（最終日、９日・長瀞射撃場）
　女子の個人と団体の計５種目を行い、エアライフル立射（６０発）団体で栄北（大橋、倉田、伊藤）が１８３９・０点で頂点に立った。２位には１８２３・９点で国際学院が入った。
　ビームピストル（６０発）個人では１９５・７点で３位の平沢美織（栄北）が、本選で大会新の５３９点を記録した。

【自転車】

女子５００㍍タイムトライアル　前野（星槎国際川口）に栄冠

（第２、３、最終日、８～１０日・茨城県楽天Ｋドリームスバンク取手ほか）
　男女計１０種目を行い、女子の５００㍍タイムトライアルで前野束咲（星槎国際川口）が３８秒６８０で女王に輝いた。男子の浦和北は学校対抗得点でトラック競技とロード競技の合計３６点とし、３年ぶり２度目の優勝を果たした。

＝埼玉新聞２０２４年５月３１日付け７面掲載＝