「公務員の甲子園」と称される、軟式野球の「全国官公庁野球連盟第76回中央大会」で川口市役所野球部が初の全国優勝を成し遂げた。部員らが25日、奥ノ木信夫市長に制覇の快挙を報告した。
優勝旗、優勝杯とともに全国大会初優勝を報告する川口市役所野球部員ら=25日午後、川口市役所
川口市役所野球部は1933(昭和8)年の市制施行直後に創部。現在は23人の部員が市役所の仕事を終えた夜、毎週1、2回の練習に汗を流している。同大会は50(昭和25)年度に第1回大会が行われ、川口市役所が全国大会に出場するのは7年ぶり7回目。県勢ではこれまでに浦和市役所(第36回・85年度)、朝霞市役所(第52回・2001年度)が優勝しており、川口市役所が県内3チーム目の全国制覇となった。
中央大会(全国大会)は各都道府県などの予選を勝ち抜いた59チームが参加して今月17~21日まで、東京・大田区の「大田スタジアム」などで行われた。川口市役所は初戦で八女市役所(福岡第2)に勝つと、2回戦で高崎市役所(前年度優勝)を接戦で下し勢いに乗り、3回戦で小樽市役所(北海道第2)、準々決勝で南アルプス市役所(山梨)に勝利。準決勝では堺市消防局(大阪第3)との接戦を8―7で制し、決勝で太田市役所(群馬)を7―4で下し初の日本一に輝いた。
監督の井上奨さん(市医療センター事務局管理課)は「1回戦から全力だった。点を取られても取り返す野球ができた。予選から勢いに乗り、よく打ってくれた」と選手たちの頑張りをたたえる。全国大会出場に当たり、部OBから新調されたバット3本が提供され、チームを後押しした。
最優秀選手に選ばれた服部将光さん(生活福祉2課)は浦和学院高校時代の2013年、春の選抜大会全国優勝を経験。今大会では投手として活躍し「打線が奮起してくれたおかげで緊張せずに投げることができた」と振り返る。
大会は平日に行われたため、午前に試合を終え、午後には勤務に戻る選手もいたという。主将の榎本竜成さん(経営企画課)は「職場やそれぞれの家庭の理解あっての優勝。全国大会を目標にやってきた。反響も大きく、とてもうれしい」と笑顔を見せる。
奥ノ木市長は「これからも仕事に励み、仕事と野球を両立させてほしい」と、栄誉をたたえ、笑顔で激励した。
=埼玉新聞2025年8月27日付け10面掲載=
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