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【令和7年度入試】県内公私立高校 学校説明会リポート⑧  東京農大第三高校(東松山市)

2024年6月17日配信

学園全体を貫く実学重視の気風

 

 6月11日、東京農業大学第三高等学校の「学習塾・出版社対象入試説明会」が行われました。定員各40人の第一会場・第二会場、さらに午前・午後と分散して開催され、都合の良い時間帯に参加でき、少人数で実施という配慮がなされていました。

 

 東京農業大学は、幕末から明治維新に活躍した気骨のある人物、榎本武揚によって創立され、世田谷、厚木キャンパスのほか北海道にはオホーツクキャンパスもある、夢が膨らむ大学です。また、千葉市には東京情報大学も併設されていて、希望者には両大学への内部推薦制度があります。毎年100人前後が系列大学へ進学し、現役進学決定率は96.9%にものぼっています。

 

 付属校は3校あり、説明会冒頭では東京農業大学初等中等教育部統括校長の金田喜朗先生によって、付属各校に共通する実学教育、グローバル教育、学内完結型教育について解説がありました。

 次に我妻久美教頭先生から、本校の特色のコース制教育を加えた4本柱についてそれぞれ具体例を示して説明がありました。とくに実学教育は、醸造・養殖のほかフィールドワークなど優れた実践教育が行われ、「食と農と環境を考える世界学生サミット」などで入賞の実績もあります。修学旅行も何らかの実学をスケジュールに取り入れて行われています。

 

 

 7月13日から始まる学校見学会では、「埼玉ゆかりの短歌」、「中学数学で解ける大学入試問題」、「英会話」、「ニュース検定」、「科学分野」など5教科の体験授業が日程ごとに組まれています。

 東京農業大学の付属校といっても他大学への受験指導体制も整っており、およそ25%が系列大学へ、他の75%の生徒は国公立や難関私立大学などに進学しています。また、一定条件を満たせば、系列大学の推薦権利を保持したまま他大学を受験できる併願受験も可能となります。

 トピックスとしては、濃紺・白のポロシャツを導入し、女子の制服はスカート・スラックス選択制となりました。また、ダンス部の創設もホットな話題となっています。(文・宮崎文雄)

 

※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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