埼玉新聞社 高校受験ナビ

【令和7年度入試】 県内公私立高校 学校説明会リポート④  開智未来高校(加須市)

2024年6月4日配信

モットーは「伸びない生徒はつくらない」

 

 5月29日と31日の両日、開智未来高等学校の「塾対象学校説明会」が行われました。 (以下は31日に行われた大宮ソニック会場のレポートです) 

 

 開智未来高校では、開智学園の教育の柱である『探求・英語・ICT』に開智未来高校独自の『学びの基盤づくり』を加え、自然豊かな環境で、知性と人間を育てる教育を行っています。学びの基盤づくりとは、『ねらい・メモ・反応・発表・質問・振り返り』という6つの授業姿勢を一から鍛えていくというものです。

 

 関根均教育顧問(初代校長)が始めた「哲学」の授業は2011年の開校以来現在も続いており、「なぜ学ぶのか」という問いを深く考えていくことで、勉強を大切に思う(勉強しないことをカッコいいと思わない)校風を作っています。また、職員室の廊下に面した壁をなくし生徒が質問しやすい環境を作っていたり、「アカデメイア」と呼ばれる大教室が朝7時30分から開いていて自習ができるようになっていたり、生徒同士で教え合う「学び合い」によってモチベーションを高めあっていたり、勉強に向かうための良い環境が整っており、藤井剛校長によると「生徒は、時間があれば勉強している」そうです。

 

 開智未来高校は勉強が大変そうと思われているようですが、「伸びない生徒はつくらない」をモットーとして、苦手科目の振り返りのための復習講座を開くなど、勉強が大変になってきた生徒に向けてのサポート体制も整っています。

 

 そういった様々な取り組みが国公立大・最難関私大(早慶上理)の合格者67人(卒業者数149人)という結果につながっています。また,医学部医学科への合格も11人と躍進しています。

 

 

 最近は、週5日・朝練なし(大会前は例外)というルールのもと、部活動にも力を入れていて、特に野球部と吹奏楽部については部活動特待制度も設けられています。

 

 「自分で言うのも何ですが、開智未来は良い教育をしているんじゃないかなと思う」と藤井校長がおっしゃっていたとおり、自分から「勉強したい」という意欲を応援・サポートしてくれる環境が、開智未来高校にはあるように感じました。

 

 「開智未来は遠いというイメージがあります」と西木一男広報部長はおっしゃっていましたが、スクールバスの拠点が8つあったり始業開始時間が9時と遅めに設定されていたり、少しでも通いやすくなるような工夫もされています。まずは一度学校へ足を運んでみて、開智未来高校の教育に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 学校説明会・オープンキャンパスは6月8日(土)から隔週で実施されます。詳しくはホームページでご確認ください。(文・木下絢一)

 

※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

関連記事

【令和7年度入試】 県内公私立高校 学校説明会リポート⑤  県立熊谷高校(熊谷市)

【令和7年度入試】県内公私立高校 学校説明会リポート③  県立川口北高校(川口市)

【令和7年度入試】県内公私立高校 学校説明会リポート②  春日部共栄高校(春日部市)

【令和7年度入試】県内公私立高校 学校説明会リポート① 県立岩槻高校(さいたま市)

 

サイト内の

開智未来高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴 ~学校からのメッセージ2024~

2011年4月、開智中学・高等学校の「教育開発校」をコンセプトに開校しました。①探究活動・②英語発信力・③ICTを教育の柱として、「知性と人間をともに育てる」さまざまな取り組みを実践しています。特に「才能発見プログラム」は将来の進路を考え、大学進学にもつながる本格的な探究活動として、全生徒が真剣に取り組んでいます。

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP