2024年6月25日配信
国公立合格が急増中、真の文武両道へ
県立春日部東高校の学習塾対象説明会に行ってきました。
冒頭、竹本淳校長先生から「春日部東というと部活のイメージが強いが、昨年度は国公立大学に現役で34人の合格を出すなど実績を伸ばしてきている。これは入学時と比べると想定以上の成果だと思える」とのお話がありました。
合格実績が伸びてきた理由としてあげられていたのは、平成30年から始まった指導体制の見直しです。国公立大学受験を念頭に、5教科をしっかりと学ばせるという方針を確認し、3年間のカリキュラムの見直しなどを行っていったとのことでした。
通常は選択になることの多い世界史と日本史を両方とも必修としたり、理科も必修とする科目を多くするなど、安易に削るのではなく、各教科のリンクをふまえたカリキュラムとし、国公立を目指せる体制にしているとのことでした。
こういった取り組みが近年実を結び始め、平成29年度には一桁だった国公立大学への進学者数が、昨年度は現役で42人、今年度も現役で34人という合格実績に結びついてきているようです。
春日部東高校には人文科が設置されていますが、人文科での学びの内容は、大枠は普通科の文系と同じとのことでした。異なるのは、人文科には人文探究という科目があるということです。
これは1つのテーマを決めてそれについて調査をしまとめ、ポスターセッションなどを経て最後は論文にしてまとめるというものですが、この過程で思考力や表現力に磨きをかけていくとのことです。
調べる、まとめる、表現する、という力は、いま最も求められている力でもあるので、人文科での学びを通して自分のこうした力に磨きをかけていけるのではないかなと思います。
部活動については、従来からのイメージに違わずどの部活も熱心に活動しているようです。
運動部は20部活あるそうですが、そのうち県大会出場は今年度は19部活、昨年に至っては20部活、つまり運動部全部活が県大会出場を果たしています。
国公立大学や難関と呼ばれる私立大学へ合格した生徒の部活加入率は89%とかなり高く、春日部東高校は文武両道という言葉が似合うように感じました。
従来から強い部活動に加え、新たな学校改革で「文武両道」を目指す、そんな春日部東高校ですが、これから学校説明会だけでなく部活動体験や文化祭などもあるようなので、気になった方は一度、春日部東高校を訪ねてもらえたらと思います。(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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〇入学時、同レベルの他校より高い進路実績の理由は、5教科をしっかり学ぶように組まれた教育課程、55分授業+カセット方式の採用(土曜日授業ゼロ)で他校より多い授業時数にあります。〇部活動も非常に活発で、昨年度は運動部20部活中19部活が県大会以上に出場、野球部は全国高校野球埼玉大会で公立高校唯一のベスト8入りしました。陸上部は全国大会常連校です。〇文系科目に特化した教育課程の人文科を併設しています。
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