埼玉新聞社 高校受験ナビ

【令和7年度公立入試】平均点発表 理科は急上昇、12年ぶり60点超え

2025年4月24日配信

数学「学校選択」は難化し40点台

 

埼玉県教育委員会は4月23日(水)、令和7年度(2025年度)公立高校入試の実施状況(平均点含む)を発表しました。

 

 詳細データはこちら

 令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況(PDF)

 

 全日制受検者総数は3万8449人で入学許可候補者数は3万3224人、倍率は1.16倍でした。

 欠員補充は51校(欠員数1857人)が実施し、320人が入学許可候補者となりました。

 

 全日制課程の受検者平均点は次のとおりでした。

 カッコ内は前年度(令和6年度)の平均点です。

 

▽国語 63.4点(58.1点)前年比プラス5.3点

▽社会 65.6点(65.7点)前年比マイナス0.1点

▽数学 52.3点(51.7点)前年比プラス0.6点

▽理科 64.8点(51.6点)前年比プラス13.2点

▽英語 43.6点(53.4点)前年比マイナス9.8点

 

▼数学(学校選択)44.8点(50.2点)前年比マイナス5.4点

▼英語(学校選択)57.0点(54.8点)前年比プラス2.2点

 

 60点を超えた教科が3教科ありました。

 社会がもっとも高く、3年連続の60点台でした。

 国語は3年ぶりに60点台となりました。

 理科は前年から13.2点上がり、平成25年度以来12年ぶりの60点台となりました。

 

 数学「学力検査問題」は、前年とほぼ同じでしたが、数学「学校選択問題」はやや大きく下がり、3年ぶりに40点台となりました。

 英語「学力検査問題」は40点台前半まで下がり、ここ10年間では最低となりました。英語「学校選択問題」は前年より僅かに上がりました。

 

 60点台が3教科(国語・社会・理科)ある一方、40点台が2教科(英語「学力検査」・数学「学校選択」)あるなど、教科間の差が大きい学力検査でした。

 7月中には度数分布、標準偏差、小問ごと通過率といった、より詳細なデータが発表されます。それらを見れば平均点上昇(下降)の要因や、令和7年度の傾向などがさらに明確になるでしょう。

 

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

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