埼玉新聞社 高校受験ナビ

【令和7年度入試】 県内公私立高校 学校説明会リポート⑩  県立蕨高校(蕨市)

2024年6月19日配信

自分史上最高の文武両道を目指して

 

 6月8日、県立蕨高校の「塾関係者対象教育活動説明会」が行われました。同校としては初めての開催です。

 

 蕨高校は昭和32年に開校した68年目となる男女共学の学校です。外国語科は平成6年に設置され、今年で30周年を迎えました。開校以来「人づくり」に熱心に取り組んできた実績があり、「生徒の進路希望の実現」という課題に、文武両道という手法で取り組んでいることが特徴です。

 

 今春の大学入試では、国公立現役合格者数93人、浪人を含めると100人を超える結果でした。早慶上理には67人が合格し、年々数を伸ばしています。一方、外国語科も着実に成果を上げており、国公立大学には7人、早慶上理には6人、GMARCHには48人と普通科にも負けない実績を出しています。

 

 同校では目指す学校像を実現するために、さまざまな成長の仕掛けを用意しています。

 

(1)第一志望校を譲らない学力の習得

 

 学力習得のために、質の向上および量の増加の2点を心がけています。具体的には、高校1年・2年では文理分けをせず、基礎基本をしっかり学び、国公立大学入試に対応できるように幅広い学習をします。そして、高校3年時にクラス数を増やす少人数クラス編成を実施し、面談や教科指導をきめ細かく丁寧に行います。2学期制や土曜授業の実施、夏期講習などを通して量の増加を図っています。今年の高校3年生の夏期講習では、約50講座を用意し、一人ひとりの進路実現に合わせて受講できるようになっています。

 

 

(2)先輩から学ぶ進路行事

 

 進路指導も充実しており、「先輩から学ぶ」進路行事が各学年で実施されているのが印象的です。高校1年の10月には社会人講演会があります。OB・OGが講師として、高校時代から現在に至るまでの経験を話してくれます。高校2年の6月には現役大学生60人程度が来校し、懇談会を行います。進路決定に関してコース別にさまざまなアドバイスがもらえます。高校2年の3月の受験速報会では、3月に卒業したばかりの先輩から後輩たちに向けて受験勉強のポイントなどを学びます。

 

 他にも、「全力で挑戦する学習集団の形成」や「グローバル人材の育成」などたくさんの仕掛けのお話がありました。

 

 

 

 3時間目の授業を見学しました。高校1年生から3年生と順番に回っていきました。進学校なので、授業に集中している姿が多く見られましたが、その中でも学年が上がるにつれて授業の熱気・集中力が高くなっていることに驚きました。授業中は、先生の話を聞く場面と、生徒同士で相談するペアワークをする場面が交互に繰り返されます。相談する際の積極的な姿勢、切り替えの早さが、学年が上がるにつれて向上しています。

 

 7月13日に土曜授業公開があります。ただ、公開するだけではなく、授業の様子や施設の説明も行い、ミニ説明会みたいになっているのでお勧めとのことです。ぜひ、参加してみてください。(文・山本直登)

 

※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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