2024年6月20日配信
中学ではできなかったチャレンジを
県立杉戸高校の塾対象学校説明会に行ってきました。
同校にはいくつもの学校行事がありますが、その中の1つに「スタートアッププログラム」というものがあります。これは、入学した週に行われる新入生対象のプログラムで、目的は「中学の学びから高校の学びへの転換」にあるとのことです。
具体的には、生徒13人に1人の割合でALTを配置し、英語でコミュニケーションを図ったり、若手の先生方による「高校での学び方」などの特別講座などが主な内容ですが、それに加えて本年度はトヨタ自動車の常務による「リーダーシップ論」の講演もあったようです。
これは、同校に入学してくる生徒さんたちが持っている特性に合わせて実施しているとのことで、「時代に対応した高い志を有する自立した学習者を育成する」とのコンセプトのもと、丸暗記ではなく対話をする、自分だけでなく相手に伝える、チームでの協働作業といったことを意識して行っているプログラムとのことでした。
同校に入学する生徒さんたちは穏やかな生徒さんが多いそうです。逆を言えばどこかおとなしいところもあるようです。そういった生徒さんたちがこのようなイベントを通じて、「中学校時代にできなかったことに一緒にチャレンジしていこう」という雰囲気に変わっていく、そういったきっかけを作っているそのように感じました。
最近では、一般入試でも慶応大学やお茶の水女子大や上智大学などにも合格者が出ていますが、これはこのようなイベントを通して最後まで粘り強く頑張ることの大切さを学んだ結果だともいえるようです。
同校は昨年度から情報発信を積極的に行っていますが、その結果、様々なところとのコラボ企画も生まれてきているようです。地元の東武動物公園や獨協大学などと提携したSDGsを学ぶイベントなどが昨年は行われ、学校内だけでなく学校外とも協力して学びの場を提供しているように思います。
今年度もまたコラボの要請もあったということで、学校外とのネットワークへの広がりも見せています。松本剛明校長先生は「こういったネットワークつくり、様々なつながりを広げていきたい」とお話をされていました。
生徒さんたちの特性を踏まえた杉戸高校の学び、気になる方は8月2日の学校説明会に参加してみてください。(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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