2021年10月15日配信
2021年3月卒業生
私立最難関 早慶上智合格者数ランキング
早慶は浦和・栄東・開智、上智は淑徳与野
埼玉新聞社では令和3年5月から6月にかけて県内公私立各校に対し大学進学実績等に関するアンケート調査を実施しました。
今回はその中から私立の中でも最難関と言われる早稲田・慶応・上智の合格者数上位校を紹介します。
▼ランキング表の見方
このランキングはアンケート調査に基づいています。各校がホームページ等で発表しているデータとは多少異なる場合もあります。
中高一貫校の場合、卒業生数・大学進学者数は高入生と一貫生の合計です。合格者のべ人数ですので1人が複数の大学・学部に合計している場合もそれぞれ1件(1人)とカウントしています。
○印は市立高校、★印は私立高校です。
◆早慶上智とは
早稲田大学は明治時代、大隈重信により設立された東京専門学校を前身とします。慶応義塾大学は幕末に福沢諭吉が開いた蘭学塾がその起源となっています。上智大学はやはり明治時代にイエズス会により設立された大学です。
大隈重信、福沢諭吉、イエズス会。いずれも社会科教科書に登場しますから受験生の皆さんよく知っているでしょう。
古い歴史を持つ3大学は、政治や経済の世界、科学や文化芸術の世界など、さまざまな分野に人材を輩出してきました。主なキャンパスは早稲田が新宿区、慶応が港区、上智が千代田区と東京都心にあります。理系から文系まで幅広い学部を持ち、就職にも強みを持つこれらの大学には全国から受験生が集まり難関となっています。
◆早稲田は現浪なら浦和、現役なら開智
現浪合計では浦和が170人で、2位栄東の122人を大きく引き離してトップです。次いで川越、大宮、開智となり、ここまでが100人超えです。さらに市立浦和、浦和一女、浦和明の星女子、大宮開成、淑徳与野が続き、ここまでが50人超えです。
現役のみでは開智が逆転しトップに立ちます(栄東は現浪別の公表なし)。合格総数に対する現役の割合は開智88%に対し浦和41%と大差がありますが、浦和の場合、現役時には国立1校のみ受験し、浪人時に初めて私立を受験する生徒が多いという傾向があり、これが数字に表れていると考えられます。
現役で2ケタ(10人以上)の合格者を出しているのは公立15校、私立11校(推定の栄東含む)です。
◆慶応も現浪で浦和、現役で開智
上位の顔ぶれは早稲田の場合とほとんど変わりません。順位も現浪なら浦和がトップ、現役のみなら開智がトップと変わりません。
現浪で100を超えるのは浦和だけ、現役で2ケタ(10人以上)に達しているのが公私合わせて12校と、早稲田に比べだいぶ少なくなっています。これは大学規模(学部数や定員)に違いや埼玉からの通学利便性なども影響していると考えられます。
◆上智は淑徳与野、浦和一女など女子が優勢
現浪の総数でも現役のみでも、1位淑徳与野、2位浦和一女、3位浦和明の星女子とトップ3を女子校が占めています。上智も総合大学ではありますが理系は理工学部のみで、どちらかと言うと語学や国際系に強いイメージなので女子の人気が高いようです。
次回は早慶上智に次ぐ私立の難関「MARCH」の高校別合格者ランキングを掲載する予定です。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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