2021年10月19日配信
2021年3月卒業生
人気のMARCH(マーチ)ランキング
上位は市立浦和・開智・大宮開成・川越東
埼玉新聞社では令和3年5月から6月にかけて県内公私立各校に対し大学進学実績等に関するアンケート調査を実施しました。
今回はその中から私立の中でも難関かつ受験生人気の高いMARCHの合格者数上位校を紹介します。
◆ランキング表の見方
このランキングはアンケート調査に基づいています。各校がホームページ等で発表しているデータとは多少異なる場合もあります。
中高一貫校の場合、卒業生数・大学進学者数は高入生と一貫生の合計です。合格者のべ人数ですので1人が複数の大学・学部に合計している場合もそれぞれ1件(1人)とカウントしています。
○印は市立高校、★印は私立高校です。
◆MARCH(マーチ)とは
MARCH(マーチ)は大学受験でよく用いられる言い方で、明治大学(M)、青山学院大学(A)、立教大学(R)、中央大学(C)、法政大学(H)の頭文字を並べたものです。これに学習院大学(G)を加え、「G-MARCH(ジー・マーチ)」という言い方もありますが、今回、学習院大学は割愛しました。
同じ地域の同じ程度の難易度の大学をひとまとめにする言い方には、「日東駒専」(にっとうこません=日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)や、「大東亜帝国」(だいとうあていこく=大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学)などがあります。MARCHと言われる各大学は、元々は明治時代、法律学校としてスタートした大学が多いのですが、現在では文系から理系まで幅広い学部を擁する総合大学となっています。医学部を持つ大学はありません。野球をはじめスポーツが盛んなことでも知られています。
◆5大学合計では市立浦和がトップ、開智など私立勢が続く
5大学合計では市立浦和がトップです。ほぼ差のない2位が開智です。3位以下は、大宮開成、川越東、春日部、浦和一女、大宮が続いています。
早慶上智の合計では1,2位だった浦和と栄東は、浦和が11位、栄東が8位と順位を下げています。早慶上智の場合、それらを第一希望としている生徒が多い学校と、それらを難関国公立の併願校(おさえ)としている生徒が多い学校に分かれます。同じように、MARCHでも第一希望組が多い学校と併願組が多い学校とに分かれます。また、それらが混在している学校もあります。すでに掲載した「旧帝一工」や「早慶上智」のランキングと合わせて見て行くと、各高校がどこを主戦場としているかが、ある程度まで推測できるでしょう。
◆青学・中央は大宮開成、立教・法政は市立浦和
大学ごとでは、明治大学は開智が、青山学院大学と中央大学は大宮開成が、立教大学と法政大学は市立浦和がそれぞれトップです。
どの高校が上位に来るかは、各大学の校風、イメージ、学部構成、所在地などによっても変わるようです。例えば、立教大学は淑徳与野、浦和一女、川越女子といった女子校が上位に名を連ねます。大学のイメージや通いやすさ(池袋)なども影響していると考えられます。
今回で【埼玉県内大学合格実績ランキング】シリーズは終了となります。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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