2022年4月28日配信
英語(学力検査)除き、全教科で前年下回る
4月28日、埼玉県教育委員会から、令和4年度(2022年度)埼玉県公立高校入試の平均点等が発表されました。
県発表の資料では、令和4年度(2022年度)入試に関わる全体的なデータが報告されていますが、本記事では、受験生の皆さんの関心が特に高いと考えられる平均点について取り上げます。
県教育委員会の発表は→こちら
(リンク先は埼玉県教育委員会のHP内です)
◆英語(学力検査問題)以外は全教科で前年下回る
各教科平均点は次のとおりです。
カッコ内は前年度(令和3年度)の平均点です。
国語は約6点下がりましたが前年に続き60点台を維持しています。今回唯一の60点台で5教科中最高です。
社会は約10点下がりました。
数学は学力検査問題・学校選択問題共に大きく下がり、どちらも50点を下回りました。学力検査問題は、ここ2年間60点台が続いていたので、大幅なダウンです。学校選択問題の40点台も久しぶりです。
理科はやや下がりましたが、ここ3年間は比較的安定しています。
英語は学力検査問題が僅かに上がりましたが、学校選択問題はやや下がりました。
以上のように、英語(学力検査問題)以外の全教科で前年を下回りました。特に数学の低下が目立ちます。
◆令和5年度(2023年度)入試に向けて
埼玉県公立入試では、「取り組み易い問題を増やす」という方針の下、比較的平易な(易しい)問題が増える傾向が見られましたが、平均点を見る限り、令和4年度(2022年度)は過去2年間に比べ難しかったと言えるでしょう。
令和4年度は、学習指導要領の改訂に伴う教科書内容の変化により、これまでにない問題も出題されました。新しい内容なので過去問なども少なく、十分な対策が取れなかった人がいたかもしれません。
平均点は下がったとは言え、全体の傾向には特に大きな変化はありません。過去の問題を十分に研究し、授業をしっかり受けることが最も有効な対策となります。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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