2025年10月27日配信
全日制全体倍率は昨年より大幅低下
普通科は川口市立3.01倍、専門学科は芸術総合・美術2.13倍が最高
浦和1.10倍、浦和一女1.08倍と伝統校が低調

埼玉県教育委員会は10月27日、第1回進路希望状況調査の結果を発表しました。
埼玉県ホームページ
令和8年3月中学校等卒業予定者数は6万2202人で昨年同期より329人減少しています。
高等学校等進学希望者の割合は97.4%で、昨年同期より0.2ポイント上昇しました。
また、進学希望校未定者を合わせた高等学校等進学希望者総数の割合は99.1%で、昨年同期より0.1ポイント上昇しました。
全日制高校への進学希望者の割合は88.6%で、昨年同期より0.2ポイント上昇しました。通信制高校への進学希望者の割合は5.4%で、昨年同期より0.1ポイント上昇しました。
全日制全体の倍率は1.13倍で、昨年同期(1.17倍)より0.04ポイント低下しました。
学科ごとでは、普通科は1.23倍で昨年同期(1.28倍)より0.05ポイント低下しました。専門学科は0.83倍で昨年同期(0.85)より0.02ポイント低下しました。総合学科は0.91倍で昨年同期(0.93倍)より0.02ポイント低下しました。
倍率が高かったのは普通科では川口市立3.01倍、市立川越2.99倍、市立浦和2.75倍、上尾2.36倍、大宮2.29倍、越谷南2.12倍、浦和西2.08倍などです。
専門学科では、芸術総合・美術2.13倍、大宮光陵・美術1.98倍、大宮・理数1.95倍、新座総合技術・食物調理1.80倍、川越工業・建築1.68倍などが高倍率であり、総合学科では川越総合の1.82倍が最高でした。
◆普通科で倍率が高い学校(上位20校)
(カッコ内は前年同期)
1 川口市立 3.01倍(3.21)
2 市立川越 2.99倍(3.56)
3 市立浦和 2.75倍(2.78)
4 上尾 2.36倍(2.49)
5 大宮 2.29倍(1.93)
6 越谷南 2.12倍(2.33)
7 浦和西 2.08倍(2.13)
8 浦和南 1.96倍(2.27)
9 所沢 1.89倍(1.71)
10 大宮北 1.86倍(1.80)
11 鳩ケ谷 1.73倍(1.91)
12 越ケ谷 1.70倍(1.74)
13 杉戸 1.69倍(1.71)
14 南稜 1.67倍(1.67)
15 川口市立・スポーツ科学
1.66倍(1.88)
16 川越南 1.65倍(1.95)
17 和光国際 1.55倍(1.40)
17 所沢北 1.55倍(1.53)
19 川口 1.50倍(1.50)
20 熊谷西 1.48倍(1.37)
以上が普通科上位20校です。
上位20校の顔ぶれは昨年同期とほぼ同じです。
川口市立が昨年同様、3倍を超えました。
2倍を超えたのは、市立川越(2.99)、市立浦和(2.75)上尾(2.36)、大宮(2.29)、越谷南(2.12)、浦和西(2.08)です。大宮は昨年の1.93倍から大きく上がり2倍台に復帰しました。
学校選択問題実施校の倍率(普通科のみ)は、川口市立3.01倍、大宮2.29倍、浦和西2.08倍、所沢1.89倍、大宮北1.86倍、越ケ谷1.70倍、川越南1.65倍、所沢北1.55倍、和光国際1.55倍、熊谷西1.48倍、蕨1.47倍、不動岡1.42倍、越谷北1.42倍、川越1.39倍、川越女子1.24倍、春日部1.19倍、浦和1.10倍、浦和一女1.08倍、川口北1.04倍、となっています。熊谷は0.96倍、熊谷女子は0.91倍で昨年に続き1倍に届きませんでした。
◆専門学科で倍率が高い学校
1 芸術総合・美術 2.13倍
2 大宮光陵・美術 1.98倍
3 大宮・理数 1.95倍
4 新座総合技術・食物調理 1.80倍
5 川越工業・建築 1.68倍
6 川越工業・デザイン 1.63倍
6 越谷総合技術・食物調理 1.63倍
8 所沢北・理数 1.53倍
9 いずみ・生物系 1.48倍
10 大宮北・理数 1.43倍
11 熊谷農業・食品科学 1.40倍
11 熊谷工業・情報技術 1.40倍
理数科の平均は1.31倍で昨年同期の1.42倍を下回っています。熊谷西(0.83)と松山(0.93)は1倍に達していません。
外国語科の平均は0.91倍で昨年同期の1.10倍を下回っています。和光国際・外国語科が学科転換し国際科となったため、今回から外国語科の集計に入っていません。春日部女子(0.70)、坂戸(0.73)、草加南(0.68)が1倍に達していません。
新しくできた国際関係の3校3学科は、和光国際・国際は1.19倍でしたが、岩槻・国際教養(0.98)と秩父・国際教養(0.18)は1倍に達していません。
県立初の情報系専門学科である大宮科学技術・情報サイエンスは1.06倍でした。
例年通り工業系ではデザイン科、家庭系では食物調理科、芸術系では美術科が高倍率となっています。
以上、第1回進路希望状況調査の結果について速報の形でお届けしました。
詳しい分析等を引き続き掲載する予定です。
教育ジャーナリスト 梅野弘之
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
カテゴリー
よく読まれている記事