さいたま市立浦和高校美術部の生徒が考案した市の魅力PRバックボードが27日、市役所正面玄関に設置された。市をPRするラジオCMの制作も同校放送部の生徒が協力し、原稿作成やナレーションを担当した。担当した生徒らは「さいたま市の魅力を感じてほしい」と話している。
バックボードやラジオCMの制作に携わった(左から)三輪英鈴さん、菊池琴葉さん、伊藤花さん、萩原夏樹さん=27日午前、さいたま市役所
市都市経営戦略部によると、若者世代に対する市の魅力発信を強化しようと企画した。バックボードは縦約2・2㍍、横約3㍍。市のPRキャラクター「つなが竜ヌゥ」と大きな花束や風船が描かれている。サクラやヒマワリ、バラ、サクラソウ、アジサイなど10区の花による花束で区の「つながり」を、風船が空に飛んでいく様子で市の「発展」を表現した。市役所玄関に当面は設置され、イベントなどにも活用していくという。
デザインを担当した2年の三輪英鈴さん(17)は「『写真を撮りたい』と思われるように、かわいさを意識した。すごくかわいく仕上がり、うれしい気持ちでいっぱい」。デザインなど美術系の仕事に就くのが目標。昨年秋から、バックボードを制作する会社のデザイナーの助言を受けながら、10区の特色を表現するアイデアを形にした。「仕事の楽しさや難しさを知ることができた。将来を考える上で貴重な体験だった」と語った。
ラジオCMは20秒で、放送部の13人が市の魅力を話し合って、教育編と鉄道博物館編の原稿を作り、2年の萩原夏樹さん(17)と1年の伊藤花さん(16)がナレーションを担当した。28日からFM NACK5で順次放送する。
萩原さんは「市の魅力を伝えるCMということで、高校生の視点で考えた。良いものができたと思う」。声を使う仕事に興味のある伊藤さんは「すごく良い経験になった。楽しいと思った半面、もう少しうまくできたという悔しい気持ちもある」。原稿案を考えた1年の菊池琴葉さん(16)は「(20秒に収めるため)短かったり、長かったり、難しかった。いろいろな言葉を考えて組み立てていくのは楽しかった」と話していた。
=埼玉新聞2023年3月30日付け10面掲載=
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