コープみらいと北本高生がフードドライブ協力呼びかけ

　コープみらい（さいたま市南区）は７、８月中に、コープ北本店（北本市）で県立北本高校（同市）の生徒と一緒にフードドライブの呼びかけを行った。同生協は、店舗など県内３０事業所に、家庭で余った食品を寄付してもらい、支援団体や福祉施設などに寄贈するフードドライブのコーナーを常設しているが、最終日の８月２３日には生徒７人が参加し、組合員や買い物客に協力を呼びかけた。

フードドライブへの協力を呼びかける北本高校の生徒たち＝２３日午後、北本市本宿のコープ北本店

　今回の取り組み（全４日間）には、ボランティア活動を行うＪＲＣ部やフードドライブに興味のある生徒１２人が参加。同生協と北本市社会福祉協議会が高校で事前説明会を行い、生徒は同生協のフードドライブや子どもの貧困の現状、さまざまな団体や世代が連携して地域課題に取り組むことの意義を学んだ。取り組みに共感し、自主的に参加した生徒は、店内放送で取り組みを周知し、チラシを配布しながらフードドライブへの協力を丁寧に説明していた。
　ＪＲＣ部長の３年宮内宏希さん（１７）は「呼びかけで、実際に店舗で買い物した食品をそのまま寄付してくれた人がいた。こうした取り組みで助かる人や救われる人がいる。身近な人にこの体験を発信したい」と話していた。文化祭の企画と合わせたフードドライブの実施なども検討しているという。
　同生協は「高校生は地域を動かす力を持っている。今後も県内高校と連携しながらフードバンクの取り組みを推進していきたい」とした。

＝埼玉新聞２０２３年８月３１日付け９面掲載＝

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