インターネット上に潜む危険を知ってもらおうと、県警サイバー対策課は、県立与野高校で、サイバーセキュリティー講演を実施した。
参加者は同校に今年4月に入学した1年生約360人。同課員が体育館で、交流サイト(SNS)を利用する際の注意点などを呼びかけた。
生徒の前で安全なSNSの利用を呼びかけるサイバー対策課員=県立与野高校
講演では、SNSの適切な利用を啓発。回転ずし店でしょうゆさしを直接なめたり、牛丼チェーン店で紅しょうがを直接口にしたりする行為がSNS上に出回った事例を挙げ、「生涯に渡って足かせになる可能性がある」とし、法律違反や常識に反する行為を行ったり投稿したりしないよう求めた。
また、SNS上で犯罪の勧誘が行われる「闇バイト」に加担しないよう呼びかけ、「簡単に稼げるアルバイトはない。甘い言葉にだまされないで」と力を込めた。
同課によると、県警が2022年に受理したサイバー犯罪に関する相談件数は1万4961件(前年同期比3107件増)。21年に続き、2年連続で1万件を超えているという。
講演を聞いた同校1年生稲川愛莉さん(15)は「改めてネット上の犯罪の怖さを知った。SNSでは(犯罪に巻き込まれないよう)隅々まで確認してから投稿したい」と口にした。
=埼玉新聞2023年4月19日付け10面掲載=
サイト内の
与野高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事