1日目=24日
金井(埼玉栄高校)初Ⅴ ショート少年女子
新戦略はまり独走
ショートトラック少年女子1000㍍で初優勝した金井莉佳(左)(県スポーツ協会提供)
ショートトラック少年女子1000㍍の金井が圧巻のパフォーマンスで、初の栄冠に輝いた。「最近優勝していなかったのでうれしい」と喜びいっぱいの声が弾んだ。
3月の世界ジュニアを見据えた新戦略は好感触だった。準決勝で試運転を行うと、決勝で磨きがかかった。最内の1レーンからスタートを切ると、力を抜き3番手まで下げた。ギアが上がったのは5週目。加速を強め、外から一気にトップに躍り出た。「アウトから抜くのは苦手だったが、スピードがついた」。パワーをつけるために取り組んだウエートトレーニングの成果が発揮された。
前に出てからは後続に影も踏ませぬ独走でゴールを滑り抜けた。今大会の照準は500㍍との2冠。得意のスタートを決めれば、目標達成は大きく近づきそうだ。
2日目=25日
金井(埼玉栄高校)2冠逃す
ショート少年女子500で5位
落とし穴も「いい経験」
残り1周で2冠が手元からこぼれ落ちた。ショートトラック少年女子500㍍の金井(埼玉栄高)は転倒し5位に終わった。「氷の穴に気を付けていたが、はまってしまった」。過去に大会での転倒はなく、悔しさが残ったが「いい経験になった」と前を向いた。
24日に1000㍍を制し、二つ目の優勝を狙っていた。最内のレーンからスタートダッシュを決めると、先頭を守ったまま残り1周へ入る手前だった。「後ろの音が聞こえて焦りがあった」と一瞬、集中力を欠いた。それでも競技を始めてわずか6年。成長を続けるニューヒロインの可能性は大いに感じさせた。
=埼玉新聞2022年1月25日付け6面&1月26日付け7面掲載=
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