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スケート国体5日目 結果

松津(秀明英光高校出身)2冠

冷静な判断光り逆転

 

スピードスケート成年男子1000㍍で頂点に立った松津秀太(中央)(県スポーツ協会提供)

 

 勝利が決まった瞬間、両手を1回たたくと、何度も右腕を掲げ喜びを爆発させた。スピードスケート成年男子1000㍍を制した松津は「昨年は国体に出られず悔しい思いをしていたのでリベンジできてうれしい」と優勝をかみしめた。
 スタート直後に「理想通りだった」と3番手のインを取った。レースが動いた残り1周を切ってからの準備も万全だった。「動くタイミングは予期していた」と、他の選手の隙を突き2番手に押し上げた。最終コーナーでも冷静さを発揮。トップの選手を見て「足の動きから膨らむのが分かった」。内が空くのを読んでインから抜き去り逆転でゴールに飛び込んだ。
 川越市出身の松津はスケート一家の長男。母の庸子さんは、今大会でスピードスケート成年女子・少年男子のコーチを務める。弟の明希、妹の智千(ともに秀明英光高)も少年の部で出場している。
 松津は成年男子2000㍍リレーでも埼玉のアンカーとして制し2冠を達成。「3冠を狙えただけに複雑」と、同1500㍍の頂点を逃した悔しさを見せ課題とした。本職はショートトラックだが「二刀流も考えている」と視野を広げる。4年後のミラノ五輪を狙う埼玉のエースは、日本の頂点へ歩みを進める。

 

=埼玉新聞2022年1月28日付け6面掲載=

 

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