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ネット情報見極めを 県立久喜工業高校で講演

「ニュース・リテラシー教育(NLE)」の出前授業に耳を傾ける生徒ら=3日、久喜市野久喜の県立久喜工業高校

 

 「ニュース・リテラシー教育(NLE)」の出前授業が3日、久喜市野久喜の県立久喜工業高校(大澤清校長)であり、埼玉新聞社の吉田俊一編集管理幹が「新聞とネットの違い、だまされないために」のテーマで講演した。
 同校1、3年生と教諭ら計約380人を前に吉田氏は、ネットによる悪質な偽情報やデマニュースの具体例を提示。フェイク情報ではなくても、日常的なニュースの見出しなどに危うさが潜んでいる例を解説した。見極め方としては、情報源が信頼できるか、根拠を自分の頭で判断することを呼びかけた。
 続いて、新聞製作現場の動画を流した後、「1次情報を取材し何重ものチェックを経て世に出る」「自分が関心のない記事にも出合える」など、新聞とネットとの違いを示した。同校は校舎の廊下のロッカーの上に新聞各紙を常時並べて置いているなど、生徒が気軽に新聞を閲読できるようにしている。
 1年生の永田佐和さん(15)は「学校で新聞をちらちら見ている。ネットだと来た情報をすぐ見てしまう。見出しと内容が全然違っていたりするので気を付けないとと思う。見出しの意味など新聞のことがよく分かった」。3年生の中田翔規さん(18)は「ネットは危ないと思っていた。新聞は重要だと思う。スマートフォンはあまり使っていない。家でも新聞を取っているが、時間があれば学校で読んでいる」と話した。
 NLE出前授業は、埼玉新聞をはじめ、朝日、読売、毎日、産経、東京、日経各社が希望のあった県立高校を中心に講師を派遣している。

 

=埼玉新聞2024年12月5日付け10面掲載=

 

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