バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)県予選最終日は11日、越谷市立総合体育館で女子の決勝が行われ、埼玉栄が2年連続8度目の栄冠に輝いた。
埼玉栄は第1クオーターを2点リードで終えると、時間の経過とともに得点差を広げ、68―55で昌平を下した。
優勝した埼玉栄が全国大会(12月23~29日・東京体育館ほか)に出場する。埼玉栄の全国大会出場は2年連続8度目。
攻守で安定感光る
女子決勝 昌平―埼玉栄 第3クオーター、埼玉栄の津脇(左)がシュートを決める
攻守で安定感が光った女子の埼玉栄が2連覇を達成。目(さっか)監督は「交代選手も含めてディフェンスが徹底できていた」と満足げ。今季県大会の決勝で3度続けて敗れた相手に雪辱を果たし、最後の1冠を手に入れた。
内外を使い分けた攻撃で序盤からリードを奪った。ゲーム主将の下田は177㌢の長身を生かして内に切り込み、チーム最多の23得点。アウトサイドでは松田が「クイックで打てば入る自信があった」と3点シュートを3本決めた。
団結力の強さを示したのは7点リードの第3クオーター。ゾーンで守備を固める相手に対して中央を攻めあぐねるも、下田は「とにかく声かけ。ディフェンスから仕掛けのチャンスを待った」と統率の取れた守備で相手を8得点に抑えた。
県高校総体敗退後、チームは4アウトから5アウトに攻撃システムを変更。外からの攻撃を軸にスペースを生み出して1対1の強さを身に付けた。目監督は「まだまだ成長できる。鍛え直してもう一段強くしたい」と冬の大舞台を見据えた。
昌平 序盤失点から焦り
2年ぶりの栄冠を目指した今季県3冠の昌平は、得意とする粘り強い守りが影を潜めた。ゲーム主将の菊田は「負けることへの恐怖心から焦ったプレーが多くなってしまった」と涙を浮かべた。
試合開始から連続で11点を奪われ、出はなをくじかれた。試合が進むにつれ得点差を広げられると、アウトサイドからのシュートを多用。精度を欠いた攻撃が相手のカウンターにつながるなど、かみ合わなかった。菊田は「この反省を忘れずに生かして残りのリーグ2試合を戦いたい」と前を向いた。
=埼玉新聞2023年11月12日付け11面掲載=
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