夢、目標の大切さ語る
深谷市出身でパラ陸上選手の高桑早生選手(32)が13日、母校である同市宿根の東京成徳大深谷高校で、パリ・パラリンピックの女子走り幅跳びで5位に入賞したことを記念した講演会を行った。今大会について「素晴らしい大会だった」と総括し、「夢や目標を大事にすれば、素晴らしい景色が待っている」と生徒たちにメッセージを送った。
母校で行われた講演会で、競技用の義足を披露した高桑早生選手=13日、深谷市宿根の東京成徳大深谷高校
市親善大使の高桑選手は上柴東小学校、上柴中学校、同高校を経て慶応大を卒業し、現在はNTT東日本所属。13歳の時に骨肉腫という病気で左足を失い、同じように足を失った人が義足で100㍍走を走る姿を見てパラ陸上を始めた。助走のスピードを生かした跳躍を持ち味に活躍し、パリ大会では今シーズンの自己ベストを記録した。
講演会では普段使っている義足や競技用の義足を紹介。左足の切断はスポーツをするためだったとして、「体を動かすことが大好きだったので、スポーツがない人生なんてありえなかった」と振り返った。パリ大会では選手村にも2週間滞在していたが、「ボランティアや運営のスタッフの対応は親切で、選手村は本当に快適だった」と明かした。
生徒会副会長で1年生の田部井日菜さん(15)は「話を聞いて、自分もさまざまなことにチャレンジしたいと思った」と感想。高桑選手の高校時代の同級生で、現在は同校に勤務する戸井田歩美さん(32)は「高校時代もクラスメートから一目置かれる存在だった。まだアスリートとして現役で頑張っているので、自分も止まっている場合ではないなと思った」と話した。
=埼玉新聞2024年11月16日付け11面掲載=
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