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パリパラリンピック県ゆかりの選手が意気込み 川越・深谷

川越 柔道 加藤裕司、土屋美奈子選手

金メダル目指す

川合善明市長(中央)を訪れた加藤裕司選手(右)と土屋美奈子選手=6日午後、川越市役所

 

 パリ・パラリンピックの柔道で男子73㌔級に出場する加藤裕司(45)=伊藤忠丸紅鉄鋼=と、女子70㌔級に出場する土屋美奈子(34)=シンプレクス・ホールディングス=の両選手が6日、川越市の川合善明市長を訪れた。市内の道場「南田島館牛窪道場」で研さんを積んできた両選手は「金メダルを目指す」と決意を示した。
 パラリンピックで柔道は視覚障害者の競技として実施され、パリ大会ではJ1(全盲)とJ2(弱視)に分かれる。加藤、土屋両選手はJ1に出場する。
 加藤選手は嵐山町出身で川越市在住。17歳のころから牛窪道場に通い、現在も週に1回ほど通う。2004年のアテネ大会では男子81㌔級で銀メダルを獲得。12年のロンドン大会にも同級で出場した。
 土屋選手は静岡県出身。21年の東京大会に向けて同道場の門をたたき、牛窪館長の指導を受けた。パラリンピックは08年の北京大会で女子52㌔級に出場し5位。東京大会では同70㌔超級で7位だった。
 両選手は同道場の牛窪多喜男館長(74)らと共に市役所を訪問。加藤選手は「1試合ずつ全力を出し切って勝ちに行き、その積み重ねで金メダルを取りに行きたい」。土屋選手は「一本一本を大事にし、気持ちを切らさずに戦いたい」と強調した。
 川合市長は「柔道の世界で実績を積んできた。必ずやパリのパラリンピックでも立派な成績を上げてくれると期待している」と激励した。

 

深谷 陸上女子100㍍走り幅跳び 高桑早生選手

2種目で入賞を

くす玉開き後、万歳三唱を行う(右から2人目より)高桑早生選手と小島進市長ら=5日、深谷市役所本庁舎1階多目的ホール

 

 深谷市出身でパラ陸上選手の高桑早生(さき)選手(32)が5日、市役所に小島進市長を表敬訪問し、パリパラリンピックの女子走り幅跳びと女子100㍍走に出場することを報告した。今大会で4大会連続のパラリンピック出場となる高桑選手は「挑戦者として臨み、自己ベスト更新と2種目入賞を目指したい」などと意気込みを語った。
 市親善大使の高桑選手は上柴東小学校、上柴中学校、東京成徳大深谷高校を経て慶応大を卒業し、現在はNTT東日本所属。13歳の時に骨肉腫という病気で左足を失い、同じように足を失った人が義足で100㍍走を走る姿を見てパラ陸上を始めた。助走のスピードを生かした跳躍を持ち味に活躍し、今年の世界選手権では7位に入っている。
 市役所本庁舎1階多目的ホールでくす玉開きを行い、万歳三唱後、花束や記念品が高桑選手に贈呈された。高桑選手は「パリという地での大会を楽しみにしている。初出場の時のような挑戦者として臨み、世界の壁と戦っていきたい」と語った。小島市長は「パリに行ったら後悔なく楽しんでほしい。ベストを尽くしてもらえれば」と話した。
 高桑選手は20日に出発予定。パラリンピックは28日に開幕し、女子走り幅跳びは31日に行われる。パラリンピック大会期間中、市は同ホールで高桑選手の経歴や戦績を紹介するパネルや写真などを展示する。
 問い合わせは、市生涯学習スポーツ振興課(☎048・572・9581)へ。

 

=埼玉新聞2024年8月8日付け15面掲載=

 

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