継続力の大切さを生徒に伝える山崎晃裕選手(山村国際高校提供)
パリ・パラリンピック陸上男子やり投げで7位に入賞した鶴ケ島市出身の山崎晃裕選手(29)=東京国際大出、順大職=が21日、坂戸市千代田の母校・山村国際高校(中山達朗校長、生徒数887人)で「夢を叶えるために~ハンデがあるから面白い~」をテーマに講演した。山崎選手は、小さなことでも諦めずに続けていく継続力の大切さを全校生徒に伝えた。
山崎選手は市立鶴ケ島第一小学校、西中学校を卒業。生まれつき右手の手首から先がない。小学3年から野球を始め、山村国際高では野球部に入部。3年生だった2013年の夏には全国高校野球選手権埼玉大会3回戦に代打で出場し、逆転の2点打を放った。14年には障害者野球の日本代表として世界大会での準優勝を体験した。東京パラリンピックへの出場を目指し、15年からやり投げに転向。21年の大会では7位の成績を収め、パリでも7位となった。
体育館で行われた講演で山崎選手は、できそうもないことをどうしたらできるようになるのかを考えてきたことや、記録が伸びず諦めかけた時に目標を失った自分を想像することが怖かったことなどのエピソードを説明。新たな情報や知識を得て、失敗を恐れずに行動に移すことの大切さを説いた。
講演を聴いた生徒は「行動力や継続力が、自分の将来に大きくつながることに気付いた」「自分も部活のことで悩んでいたので、前向きなところを見て自分も頑張ろうと思えた」などと感想を話した。
同校ではパリ大会前の7月に山崎選手の壮行会を開いている。
=埼玉新聞2024年12月29日付け9面掲載=
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