パリ五輪のレスリング女子62㌔級で金メダルを獲得した元木咲良選手(22)=和光市出身、育英大助手=が17日、母校の和光市立広沢小学校(児童数391人)と同市役所を表敬訪問し、同校の渡辺肇校長や柴崎光子市長らに大会結果を報告した。
校舎玄関口で出迎えを受けた元木咲良選手と金メダルの感触を体験する児童ら=17日午後、和光市立広沢小学校
元木選手は同小学校卒業後、さいたま市の埼玉栄中、同高校、育英大学に進学した。小学校時代は地域クラブに所属し、大学時代は2022年の世界選手権で銅メダル、23年の同大会で銀メダルを獲得している。父親はシドニー五輪(00年)のグレコローマンレスリング(63㌔級)で9位のオリンピアン。
この日、同校では学童保育の児童や教諭らが正門前で10年ぶりに同校を訪れた元木選手を「お帰りなさい」の声とともに拍手で出迎えた。正門から人垣でつくられた花道を通過すると、校舎玄関口で児童らは元木選手を取り囲み、首から下げた金メダルの感触を体験した。
校長室では渡辺校長をはじめ在校当時の校長だった曾根田由貴子さんや6年生時の担任だった田中和子教諭(56)=現・白子小教諭=らが出迎え、花束などを贈呈。教え子の偉大な功績をたたえた。その後、元木選手は校舎を巡回、在校当時を回想するなど時の流れを心に刻んでいた。
成長した元木選手と再会した田中教諭は「小学生の頃から金メダルを取ると言っていたので、それを成し遂げたことが感無量。多くの努力と頑張りがそれに繋がったのでしょう。私たちは夢をもらったと思います。今後もけがに注意してさらなる活躍を期待したい」と話した。
同校を後にした元木選手は隣接する市庁舎を訪れ、柴崎市長や安保友博議長らと懇談。柴崎市長は「頑張った結果に市民も喜んでおり、今後も応援したい」などとあいさつ。
元木選手は「優勝できたのは多くの人の支えがあったお陰。夜遅くまで応援してもらい勇気を頂いた」と市民らの応援に感謝するとともに、「来年の世界選手権(23歳以下)で優勝し、グランドスラム(世界選手権4階級と五輪の制覇)を目指したい」と抱負を語った。
=埼玉新聞2024年9月20日付け10面掲載=
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